The Graveyard Bookの表紙
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愛読のあまり全文を手書きで壁に貼っていた――『バベル』の著者R.F.クアンが明かす原点

The Graveyard Book

Neil Gaiman(ニール・ゲイマン)

両親を殺された幼子が墓地の住人(幽霊たち)に育てられるという奇想天外な設定から出発し、成長と別れを静かに描くニューベリー賞受賞作。ダークファンタジーでありながら、根底に流れるのはまっすぐな成長物語。

『Babel』『Yellowface』などで知られる作家R.F.クアンは、Good Housekeeping UKの企画「The Books That Shaped Me」で本作を紹介し、「utterly transportive(完全に別世界へ運ばれる)」と評した。愛読のあまり本文を丸ごと手書きで自室の壁に貼っていたと明かしている。

推薦:R.F. Kuang(レベッカ・F・クアン、作家、米国/中国出身)(Good Housekeeping UK「The Books That Shaped Me: Rebecca F. Kuang」)

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推薦エピソード

クアンがこの本に出会ったのは、まだ作家になる前の読書好きな少女だった頃だ。孤児の少年ボッドが人間の世界ではなく墓地という異界で、幽霊たちに見守られながら成長していく物語に、彼女は完全に心を奪われたという。その愛着の深さを物語るのが、お気に入りの一節を忘れないよう、本文を手書きで書き写し、自室の壁に貼っていたという逸話だ。物語に運ばれる(transportive)という感覚を教えてくれた原点としてこの本を挙げているクアン自身、後にアジア系の留学生を主人公にした『バベル』などで異世界・異文化の間を生きる人物を描く作家になったことを考えると、幼少期のこの読書体験が創作の土台にあることがうかがえる。

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