孫正義が渡米を決意するきっかけになった歴史小説
竜馬がゆく(一)
司馬遼太郎
幕末を生きた坂本龍馬を描いた歴史小説の傑作。時代を変える人物の生き方を通して、行動することの意味を教えてくれる一冊。
孫正義は高校時代に家庭教師から本作を薦められて愛読し、坂本龍馬の生き方に憧れて渡米を決意したという逸話が複数のメディアで紹介されている。
推薦エピソードを読む孫正義が渡米を決意するきっかけになった歴史小説
司馬遼太郎
幕末を生きた坂本龍馬を描いた歴史小説の傑作。時代を変える人物の生き方を通して、行動することの意味を教えてくれる一冊。
孫正義は高校時代に家庭教師から本作を薦められて愛読し、坂本龍馬の生き方に憧れて渡米を決意したという逸話が複数のメディアで紹介されている。
推薦エピソードを読む推薦:ブラッド・ピット(俳優)
ブラッド・ピットが朗読を手がけたほど思い入れの強い一冊
Cormac McCarthy(英語版)
テキサスの牧場を失った少年がメキシコへ渡る、ボーダー・トリロジー第一作。乾いた文体で描かれる青春と失われゆくアメリカの原風景。
ブラッド・ピットは本作のオーディオブック版で自ら朗読を担当している。出版元のコメントでも、マッカーシーの文体とピットの声が組み合わさることで物語が生き生きと立ち上がると評されている。
推薦エピソードを読むNvidia CEOジェンスン・フアンが自社のメタバース構想の原点と語り、社内エンジニアにも薦めているというSFの元祖
ニール・スティーヴンスン(日暮雅通 訳)
「メタバース」という言葉を生み出した1992年の伝説的SF小説。ジェンスン・フアンは、AIとグラフィックス技術の進化がこの小説の描く相互接続された仮想世界を現実にすると語り、Nvidia社内のエンジニアたちにも薦めているという。AI・テクノロジーの未来を形作った一冊を、業界トップの視点とあわせて味わう。
ジェンスン・フアンはインタビューで、自社の描く「メタバース」のビジョンが本作に着想を得たものであることを度々語っている。エンジニアたちに、AIとグラフィックス技術の進化がいつか本作のような相互接続された仮想世界を実現すると説き、社内でも紹介している作品。
出典:メタバースの構想を得たと複数のインタビューで本人が言及
推薦エピソードを読むジェフ・ベゾスが「人生最高の一冊」と呼ぶブッカー賞受賞作
カズオ・イシグロ(土屋政雄 訳)
失われゆく英国貴族社会を、老執事の回想を通して描くイシグロの代表作。1989年ブッカー賞受賞。静謐な筆致の奥に、人生の選択と後悔というテーマが深く流れる。
ジェフ・ベゾスは本作を「私の人生最高の本」と公言しており、Amazon創業を後押しした「後悔最小化フレームワーク」の発想にもこの作品が影響したと伝えられている。社内では長年「ベゾスの愛読書」として知られている。
推薦エピソードを読む椎名林檎が中学時代に全巻一気読みし、文庫の帯に直筆コメントを寄せた——ブレーキの利かなくなった列車で乗客を守るため、自ら命を投げ出した実在の鉄道員がモデルの感動作
三浦綾子
明治42年、暴走した列車を止めるため自らの体を投げ出し乗客を救った実在の鉄道員をモデルに、信仰と自己犠牲を描いた三浦綾子の代表作。中学時代の国語の試験でこの一節に出会った椎名林檎は感動のあまり全巻を一日で読み終え、後年発売された文庫版の帯には自身の写真とともに推薦コメントを寄せている。
椎名林檎は中学時代、国語のテストに引用された本作の一節に感動し、全巻を購入して一日で読み終えたという。その思い入れの強さから、文庫版の帯には自身の写真とともに推薦コメントを寄せている。
推薦エピソードを読むハリー・スタイルズが「一日中読んでいたいと思った最初の本」と語る村上文学の代表作
村上春樹
喪失と再生を描いた村上春樹の代表的長編小説。1960年代末の青春の記憶を通じて、愛と死が静かに織り込まれる、時代も国境も越えて読み継がれる一冊。
ハリー・スタイルズはRolling Stone誌のインタビューで村上春樹を「お気に入りの作家」と語り、本作を「一日中これだけ読んでいたいと思った、おそらく初めての本」と評している。
出典:Rolling Stone誌のインタビューで本人が発言
推薦エピソードを読むBTSの隠しトラック「Sea」の着想元になった村上文学の長編
村上春樹
現実からわずかにねじれた「もう一つの1984年」を生きることになった青豆と天吾、二人の運命が交錯していく長編小説。日常に潜む異界という村上春樹的な感覚を、もっとも壮大なスケールで描いた代表作の一つ。
RMはアルバム『Love Yourself: Her』の記者会見で、隠しトラック「Sea」が本作に着想を得て制作されたことを明かしている。歌詞には本作の一節がそのまま引用されており、村上作品への愛着がBTSの楽曲制作にまで及んでいることを示す逸話だ。
推薦エピソードを読む前澤友作が「衝撃を受けた」と著者本人に直接連絡した、お金のない世界を描く物語
長島龍人
ある日突然、お金が存在しない世界に迷い込んだ主人公の体験を通して、「仕事とは何のためにするのか」「人間本来の生き方とは何か」を問い直す寓話。資本主義社会の当たり前を一度離れて考えてみたくなる一冊。
前澤友作は本書に「10年ほど前に衝撃を受けて出会った」と振り返り、お金のない社会を想像するきっかけになったとSNSで紹介している。2018年には著者の長島龍人氏に直接連絡を取り、本文をオンラインで紹介する許可を得た。
出典:本人のnoteおよびSNSでの発言として紹介されている
推薦エピソードを読むパク・チャヌク監督が10代で出会い、後に著者本人と語り合うまでになったスパイ小説の金字塔
ジョン・ル・カレ(宇野利泰 訳)
ベルリンの壁を挟んだ英独諜報機関の暗闘を描く、冷戦スパイ小説の代表作。派手なアクションではなく、組織に利用される人間の哀しさを静かな筆致で描き切り、英国推理作家協会賞・アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞した。
『オールド・ボイ』『お嬢さん』などで知られるパク・チャヌク監督は、英国の作家ジョン・ル・カレを「最も好きな小説家」として公言しており、10代の頃に本作を読んだのがその出発点だったという。
出典:「最も好きな小説家」と公言し、10代で読んだ経緯をインタビューで振り返っている
推薦エピソードを読む米津玄師が4年ぶりの新作アルバム名に選んだ、カズオ・イシグロのもう一つの代表作
カズオ・イシグロ(土屋政雄 訳)
クローン技術が当たり前になった近未来イギリスを舞台に、「提供者」と呼ばれる若者たちの友情と運命を描く。個人の尊厳とは何かを静かに、しかし深く問いかける、イシグロ文学の最高傑作とも評される一冊。
米津玄師は2024年発表のアルバム「LOST CORNER」というタイトルを、本作に登場する「ロストコーナー」という場所の描写から取ったことをインタビューで明らかにしている。
出典:アルバム「LOST CORNER」のタイトルの着想元として本人がインタビューで言及
推薦エピソードを読む映画『DUNE』のデニス・ヴィルヌーヴ監督が「40年来のハードコアファン」と公言する原点
フランク・ハーバート(酒井昭伸 訳)
香料メランジと巨大砂蟲が支配する砂漠の惑星アラキスを舞台に、陰謀と運命が絡み合う壮大な未来叙事詩。SF情報誌《ローカス》のオールタイム・ベストSF第1位に選ばれた、ジャンルの源流とも言われる傑作。
映画『DUNE』『DUNE: PART TWO』を手がけたデニス・ヴィルヌーヴ監督は、13〜14歳のときに書店で偶然本作に出会って以来「40年来のハードコアファン」だと公言しており、友人たちにも薦めて回っていたと語っている。
推薦エピソードを読むDeNA創業者・南場智子が、夫の闘病の日々に重ねた一冊
村上龍
広島東洋カープの遊撃手・高橋慶彦をめぐる11人の市井の人々のドラマを描いた短編集。絶体絶命の場面でも高橋選手は走り続け、なぜか状況が好転していく——軽快な文体で綴られる村上龍の野球愛があふれる一冊。
南場智子は本作を「なぜだかとても大好きな本」と語る。絶体絶命の場面でも高橋慶彦選手が走り続けることで物語が好転していく様子に、自身の人生のある出来事を重ね合わせたという。
推薦エピソードを読む推薦:辻村深月(小説家)
辻村深月が小学6年生で読み「ミステリ観を究極の刷新」させたと語る——新本格ミステリの原点にして、ミステリ史上最大級と評される衝撃の結末
綾辻行人
十角形の奇妙な館が建つ孤島を訪れた大学ミステリ研の7人を待つ連続殺人。1987年刊行以来、綾辻行人が切り開いた「新本格ミステリ」ムーヴメントの出発点として読み継がれ、最後の一行で前提が覆るミステリ史上最大級と評される結末が待つ。辻村深月は小学6年生でこの本に出会い「今いちばんエッジの立ったミステリがここにある」と衝撃を受け、後に自身のペンネーム「辻」の字をもらうほど作家人生を方向づけられたという。
辻村深月は小学6年生で本作に出会い、「自分の中のミステリ観が究極の刷新をした」と語っている。あまりの衝撃から綾辻行人の大ファンとなり、自身のペンネーム「辻」も綾辻から一字をもらったものだという。
推薦エピソードを読む推薦:Victor Wembanyama(NBA選手、フランス)
NBAの新星ヴィクター・ウェンバンヤマが試合前ロッカールームで読み、ニコラ・ヨキッチを驚かせた一冊
Brandon Sanderson
ブランドン・サンダースンが手がける、コズミア宇宙を舞台にした単独完結のファンタジー・ロマンス。陰と陽のように対照的な二つの世界に生きる主人公二人の運命が絡み合っていく、Kickstarter史上最大規模のプロジェクトから生まれた一作。
サンアントニオ・スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマは「試合前は必ず本を読む」と公言する読書家。2025年のNBAオールスター期間、ロッカールームで本を読む姿にニコラ・ヨキッチが驚いたことが話題となり、サンアントニオ公立図書館は彼の愛読書を集めた「Read Like Wemby」という特別企画を組んだ。
出典:NBA.com・SI.comの報道、サンアントニオ公立図書館「Read Like Wemby」企画
推薦エピソードを読む羽生結弦が「読んだら超ハマって」と語り、読書習慣のきっかけになった伝奇シリーズ
夢枕獏
気が弱く力も弱い美貌の高校生・大鳳吼が、学園を支配する上級生・久鬼麗一と出会ったことで宿命の戦いに引き込まれていく——夢枕獏が30年以上書き継ぐ伝奇小説の金字塔、その第一巻。
羽生結弦はインタビューで「読み始めたのは、『キマイラ』(夢枕獏)って小説です。それを読んだら、超ハマって!そこからちょっとずつ、他の小説も読もうかな、と思い始めたところなんです」と発言している。
推薦エピソードを読む推薦:村上春樹(小説家)
村上春樹が自ら翻訳を手がけるほど愛した「人生で出会った最も大切な小説」
F・スコット・フィッツジェラルド(野崎孝 訳)
巨万の富を築きながら、過去の恋人への執念を捨てられない男ギャツビーの悲劇。1920年代ニューヨークの繁栄と虚飾を背景に、滅びゆくものの美しさを描いた20世紀アメリカ文学の最高峰。
村上春樹は本作について、これまでの人生で巡り会ったもっとも重要な本を三冊あげるなら迷うことなく挙げる一冊だと公言し、自らその翻訳を手がけるほどの思い入れを持っている。一冊だけ選ぶとしたら本作を取る、と翻訳のあとがきで明言している。
出典:村上春樹翻訳ライブラリー『グレート・ギャツビー』のあとがきで本人が言及
推薦エピソードを読むGOT7のJAY Bが「6回読んだ」と語る、人生に最も影響を与えた3冊の一つ
村上春樹
15歳で家出した少年カフカと、猫と話せる老人ナカタ――二つの物語が交錯しながら、世界と世界が結びつく場所を目指す。村上春樹が描く「日常に潜む異界」を、最も壮大なスケールで展開した長編。
K-POPグループGOT7のメンバー、JAY Bは本作を「6回読んだ」と公言し、人生に最も影響を与えた3冊の一つとして紹介している。
出典:L'Officiel Hommes Thailand(2023年)インタビューで人生に影響を与えた3冊の一つとして紹介
推薦エピソードを読む推薦:Daniel Ek(Spotify創業者、スウェーデン)
Spotify創業者ダニエル・エクが、著者本人と語り合った「夢を追う力」の寓話
パウロ・コエーリョ(山川紘矢・山川亜希子 訳)
羊飼いの少年サンチャゴが、宝物を求めてアフリカの砂漠を越えピラミッドを目指す旅の物語。世界中で読まれ続けるベストセラーが説く「夢を追い続けることの意味」は、起業家にも刺さる寓話だ。
Spotify創業者ダニエル・エクは、書店One Grand Booksの選書企画で本作を紹介。著者パウロ・コエーリョ本人とスイスで会い、Spotifyのフリーミアムモデルとアルケミストのヒットの仕方の類似性について語り合ったという。
出典:One Grand Booksの選書企画で本人コメントとして紹介
推薦エピソードを読む推薦:浜辺美波(女優)
女優・浜辺美波が「わたしにとって最大の友」と語る、10歳の頃に出会った魔法の世界
J.K.ローリング(松岡佑子 訳)
マグルの家庭で育った少年ハリーが、11歳の誕生日に魔法学校への入学許可証を受け取るところから始まる物語。友情、冒険、そして自分の出自をめぐるミステリーが詰まった、全7巻シリーズの記念すべき第一作。
女優の浜辺美波は、本作について「わたしにとって最大の友」と語っている。10歳でデビューし慣れない環境に身を置いていた当時、本だけが友達だった時期に出会い、勇気と力をもらったと振り返っている。
出典:シネマトゥデイ・ORICON NEWS等のインタビューで本人が発言
推薦エピソードを読む「生涯最高のお気に入り作品」──グラミー受賞ラッパーStormzyが少年時代から愛読し、BBCドラマ版にカメオ出演するほど敬愛を示した人種逆転の青春小説
Malorie Blackman
黒人が権力を持つ逆転した架空のイギリスで、「肌の色」の壁を越えようとする二人の禁断の恋を描く青春小説。人種差別と階級差別をYA(ヤングアダルト)フィクションの形式で鮮烈に問いかけ、Stormzyの社会正義への視点の原点ともなっている。
Stormzyは「ノーツ&クロスシリーズは今でも僕の生涯最高のお気に入り作品だ。この作品がストーリーテリングのいかに素晴らしいものになれるかを教えてくれた」と公言している。子供の頃からのヒーローと語る著者マロリー・ブラックマンへの愛を、2020年のBBCドラマ化の際には自らカメオ出演するという行動で示した。
出典:Amazon商品ページ掲載の公式推薦コメント・2020年BBC TVドラマ版へのカメオ出演
推薦エピソードを読む累計290万部・映画化もされた東野圭吾の代表作を、K-POPグループEXOのKaiが「お気に入りの一冊」に選んだ
東野圭吾
天才数学者の高校教師・石神が、隣人親子を守るために仕掛ける完全犯罪計画と、旧友の物理学者・湯川学が挑む頭脳戦。直木賞を受賞し「ガリレオ」シリーズ随一の傑作と評される本作を、Kaiは自身のお気に入りの一冊に挙げている。
韓国の音楽グループEXOのメンバーKaiは、インタビューで自身のお気に入りの本として東野圭吾のミステリー代表作である本作を挙げている。
推薦エピソードを読む宮崎駿が「自分の作品はすべてこの一作の影響を受けている」と語るファンタジーの原点
アーシュラ・K・ル=グウィン(清水真砂子 訳)
並外れた魔法の才を持つ少年ゲドが、禁じられた呪文で自らの〈影〉を呼び出してしまい、その影と対峙する旅に出る成長物語。児童文学の枠を超え、自己の暗部と向き合うことの意味を問う、世界文学史に残るファンタジーの金字塔。
宮崎駿は2005年に原作者アーシュラ・K・ル=グウィンの自宅を訪ね、「『風の谷のナウシカ』から『ハウルの動く城』まで、自分の作品はすべて『ゲド戦記』の影響を受けている」と本人に直接伝えた。スタジオジブリ公式サイト掲載のインタビューでこの発言が確認できる。
出典:2005年の原作者宅訪問時の発言。スタジオジブリ公式サイト掲載「世界一早い『ゲド戦記』インタビュー(完全版)」で確認
推薦エピソードを読む推薦:有村架純(女優)
有村架純が「2年経った今もこれを超える本が見つからない」と明かした、直木賞作家・唯川恵の小説『雨心中』
唯川恵
施設育ちの芳子と周也、実の姉弟のように育った二人の依存と共犯関係を描く、直木賞作家・唯川恵の小説『雨心中』。有村架純が23歳で読んで受けた衝撃を、2年経った今も超える本が見つからないと語り、主人公・芳子を「いつか演じてみたい」と明かした一冊。
有村架純はダ・ヴィンチ「あの人と本の話」で「人間って本当はずる賢くて、あざとくて、黒く汚らしい部分もありますよね。そういうところを隠さず描いている小説が私は好きです」と語り、本作をその代表として紹介した。23歳の時に読んで受けた衝撃を、2年経った今もまだ超える本が見つからないという。
出典:ダ・ヴィンチ「あの人と本の話」で紹介、23歳で読んだ衝撃を超える本はまだないと発言
推薦エピソードを読む推薦:加藤シゲアキ(NEWS)
加藤シゲアキが電車の中で読みながら「震えてきて」「これは俺だ!」と衝撃を受けた青春小説の金字塔
J.D. Salinger
思春期の孤独と反抗、大人になることへの拒絶を描いた20世紀アメリカ文学の代表作。主人公ホールデンの独白は、時代を超えて多くの若者の心を代弁し続けている。
NEWSの加藤シゲアキは「作家の読書道」で、大学時代に村上春樹訳の本作を読み進めるうちに「震えてきて。『なんだこれは』って」と発言。「『人間失格』より『キャッチャー・イン・ザ・ライ』のほうがピュア」と語り、主人公ホールデンに「これは俺だ!」と深く共鳴したという。
出典:「作家の読書道」第275回で、大学時代に読んで「震えてきて」「これは俺だ」と発言
推薦エピソードを読む三菱UFJニコス社長・角田典彦が「人間の誇りとは何か」を学んだと語る、敵将の矜持を描く戦争冒険小説の金字塔『鷲は舞い降りた〔完全版〕』
ジャック・ヒギンズ(菊池光 訳)
チャーチル誘拐という不可能な作戦に挑むドイツ軍精鋭部隊を、勝敗や正義・悪の図式を超えて描く戦争冒険小説の最高傑作。三菱UFJニコス社長の角田典彦は、敵役でありながら誇り高く描かれるシュタイナー中佐の言動から「人間の誇りとは何か、真のリーダーシップとはどういうものか」を学んだと語っており、ビジネス書とは異なる角度から経営観を鍛えたい読者にもすすめたい一冊。
三菱UFJニコス社長の角田典彦は日経BOOKプラスのインタビューで本作を紹介し、「彼の言動から、人間の誇りとは何か、真のリーダーシップとはどういうものか、ということを学びました」と語っている。
出典:日経BOOKプラス「本との出会いも一期一会」インタビューで、真のリーダーシップを学んだ一冊として紹介
推薦エピソードを読むSNSで話題になったビーチでの読書姿から一気にハマった、テニス界の新星ココ・ガウフを夢中にさせた全米大ヒットの“ロマンタジー”
Rebecca Yarros
竜の騎士団に入るため過酷な訓練校に足を踏み入れたヒロインの成長と恋を描く、世界的ベストセラーのファンタジー×ロマンス。TikTokを起点に爆発的ヒットとなった「ロマンタジー」ブームの代表作。
全米オープン優勝経験を持つテニス選手ココ・ガウフは、インディアンウェルズでのビーチでの読書姿が話題になり、父親がSNSに投稿。以降シリーズ続編“Iron Flame”のハードカバーも購入するほど夢中になったと報じられている。
出典:インディアンウェルズでの読書姿がSNSで話題に。父親が投稿し、続編ハードカバーも購入するほど夢中になったと報道
推薦エピソードを読む推薦:齋藤飛鳥(乃木坂46)
乃木坂46・齋藤飛鳥が「好きな作家」の一人に挙げる遠藤周作の問題作
遠藤周作
太平洋戦争末期、九州の大学病院で実際に起きた米軍捕虜生体解剖事件を題材に、「日本人とはいかなる人間か」という問いを追及した遠藤周作の代表作。新潮社文学賞受賞。
齋藤飛鳥は「好きな本と作家を3つ」と問われたインタビューで、作家の一人に遠藤周作を、作品として本作を挙げている。太宰治や貫井徳郎などダークなトーンの作品を好んで読むことで知られ、本作もその嗜好と重なる一冊だ。
出典:「好きな本と作家を3つ」との問いに作家として遠藤周作を挙げ、作品として本作を紹介
推薦エピソードを読む推薦:齋藤飛鳥(乃木坂46)
乃木坂46・齋藤飛鳥が「好きな作家」に挙げた安部公房——ノーベル文学賞に最も近い日本人と評された、世界24カ国語翻訳の不条理文学の金字塔『砂の女』
安部公房
昆虫採集に出かけた男が、底の見えない砂穴の家に閉じ込められる——。安部公房が全世界に問いかけた不条理と人間存在の極限を描き、読売文学賞を受賞した傑作長編。世界24カ国語に翻訳され、安部公房はノーベル文学賞に最も近い日本人作家の一人と評された。乃木坂46随一の読書家として知られる齋藤飛鳥が「好きな作家」に名を挙げ、スマホを見るのと同じ感覚で読み込んでいるという一冊。
齋藤飛鳥は「好きな本と作家を3つ」との問いに、好きな作家として安部公房を挙げ、作品として本作を紹介している。不条理と閉塞感を描く物語は、彼女がダークなトーンの作品を好むという読書傾向とも重なる一冊だ。
出典:「好きな本と作家を3つ」との問いに好きな作家として安部公房を挙げ、作品として本作を紹介
推薦エピソードを読む推薦:鈴木絢音(乃木坂46)
乃木坂46随一の読書家・鈴木絢音が挙げる、時を超えて愛される青春SFの金字塔
筒井康隆
理科実験室で謎の事件に巻き込まれた女子高生が、時間跳躍能力を手にして体験する不思議な世界と切ない想い。半世紀以上読み継がれる日本SFの永遠の名作。
鈴木絢音は乃木坂46の中でも年間100〜200冊を読む読書家として知られ、愛読書の一冊に本作を挙げている。小学生の頃から国語辞典を持ち歩くほどの活字好きとして知られ、SF・青春小説の古典である本作もその読書遍歴の中核をなす一冊だ。
出典:乃木坂46随一の読書家として知られ、年間100〜200冊を読む中で愛読書として本作を挙げている
推薦エピソードを読む乃木坂46・高山一実が「読書にのめり込むきっかけ」になったと語る、本屋大賞受賞のイヤミス金字塔
湊かなえ
我が子を校内で亡くした女性教師の「告白」から始まる、衝撃のラストで知られる湊かなえのデビュー作。第6回本屋大賞受賞、170万部を超えるベストセラー。
高山一実は高校時代、友人の父親に勧められて本作を手に取り、「ページをめくるたびに先が気になり一気読みした」と振り返っている。この読書体験が本格的に読書にのめり込むきっかけとなり、後年、自身も小説家としてデビューする道につながった。
出典:高校時代に友人の父に薦められ、「ページをめくるたびに先が気になり一気読みした」と発言
推薦エピソードを読む推薦:大泉洋(俳優)
俳優・大泉洋を主人公のモデルに書き下ろされた、出版業界の光と闇を描く異色の「あてがき」小説
塩田武士(写真・大泉洋)
大手出版社のカルチャー誌編集長を主人公に、廃刊の危機とスクープ合戦を描く出版界群像劇。2020年には大泉洋主演で映画化された、著者渾身の一冊。
大泉洋自身をモデルに、俳優・大泉洋を主人公として書き下ろされた異色の一冊。大泉洋は本作について「映画やドラマを見ているように、小説を読み進める愉しみを発見した」と評価している。
出典:「映画やドラマを見ているように小説を読み進める愉しみを発見した」と評価
推薦エピソードを読む若林正恭(オードリー)が「アメトーーク!読書芸人」で薦めた、新選組副長・土方歳三の生き様を描く一冊
司馬遼太郎
農民から身を起こし、新選組副長として「鬼の副長」と恐れられた土方歳三の生涯を描く司馬遼太郎の代表作。バラガキと呼ばれた少年期から函館での最期まで、己の美学を貫き通した男の姿は、時代を超えて胸を打つ。
若林正恭は、テレビ朝日「アメトーーク!読書芸人」(2015年)で自身のおすすめ本10冊の一つとして本作を紹介した。売れない芸人時代から読書を心の支えにしてきたという若林が、数ある時代小説の中から選んだ一冊であることが、本作の持つ普遍的な魅力を物語っている。
出典:テレビ朝日「アメトーーク!読書芸人」(2015年)でおすすめ本10冊の一つとして紹介
推薦エピソードを読む推薦:東野幸治(芸人)
東野幸治(芸人)が「アメトーーク!読書芸人」で紹介した、直木賞・本屋大賞W受賞のピアノコンクール群像劇
恩田陸
国際ピアノコンクールを舞台に、才能と情熱がぶつかり合う若者たちの姿を圧倒的な筆致で描く長編小説。音楽を文字だけで表現しきった稀有な作品として、直木賞と本屋大賞をダブル受賞した傑作。
東野幸治は、テレビ朝日「アメトーーク!読書芸人」(2017年)で、その年に読んだ好きな本の一冊として本作を紹介した。芸人仲間が集まり本気で「好きな本」を語り合う同企画で選ばれたことは、幅広い読者層から支持される本作の実力を裏付けている。
出典:テレビ朝日「アメトーーク!読書芸人」(2017年)で紹介
推薦エピソードを読む星野源が選書フェアで「一番好きな作家」と公言した米澤穂信の、報道の倫理を鋭く問うミステリー
米澤穂信
ネパールを訪れた元記者が、王家殺害事件の取材に巻き込まれていく本格ミステリー。「なぜ書くのか」というジャーナリズムの根源的な問いを突きつける、米澤穂信の代表作の一つ。
星野源は、書店の選書フェア企画で米澤穂信を「一番好きな作家」と公言し、数ある作品の中でも本作を特に好きな一冊として紹介している。音楽・俳優活動の傍らで長年読書家として知られる星野が、一人の作家をここまで名指しで評価するのは珍しい。
出典:選書フェアで「一番好きな作家」と公言し特に好きな作品として紹介
推薦エピソードを読む推薦:松岡茉優(女優)
女優・松岡茉優が「恩田作品の中でも異色作」と語る、27人+1匹が入り乱れる群像疾走劇
恩田陸
東京駅を舞台に、27人の登場人物と1匹の犬の思惑が複雑に絡み合いながら疾走する群像コメディ。緻密などんでん返しとスピード感あふれる会話劇が持ち味で、恩田陸作品の中でも異色のコミカルな一冊。
女優の松岡茉優は、書店発の企画「#木曜日は本曜日」プロジェクト第18弾のインタビューで本書を紹介。恩田陸作品の中でも「若干異色」と位置づけ、27人もの登場人物の思いが「バタバタと倒れていって、最後は最高です」と語っている。
出典:「#木曜日は本曜日」プロジェクト第18弾インタビューで、恩田陸作品の中でも異色作として紹介
推薦エピソードを読む推薦:城山真一(小説家)
作家・城山真一が「自著執筆のきっかけになった」と語る、諜報ミステリの傑作
柳広司
陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校「D機関」を舞台に、異能の精鋭たちが繰り広げる緊迫の諜報戦。吉川英治文学新人賞・日本推理作家協会賞をダブル受賞したシリーズ第一作。
元刑務官という異色の経歴を持つ小説家・城山真一は、「作家の読書道」第280回のインタビューで、本書が自著『看守の流儀』を執筆するきっかけの一つになったと語っている。組織の規律の中で生きる人間を描く手法に、自身の作品との接点を見出したようだ。
出典:「作家の読書道」第280回で、自著執筆のきっかけの一つとして紹介
推薦エピソードを読むBLACKPINK Jisooがリアリティ番組やライブ配信でたびたび紹介してきた、パトリシア・ハイスミスの隠れた代表作
パトリシア・ハイスミス(柿沼瑛子 訳)
1950年代のニューヨークを舞台に、若い女性と年上の人妻が惹かれ合う恋を描いた作品。発表当時のタブーに真正面から向き合いながらも希望のある結末を選んだことで、後年映画化もされ再評価された。
読書家として知られるBLACKPINKのJisooは、リアリティ番組『Blackpink House』やライブ配信でのファンとの交流の中で、繰り返し本を紹介してきた。本書もその中でファンに薦めた一冊として、複数のK-POPメディアで報じられている。
出典:『Blackpink House』・V LIVEでファンへの推薦本として紹介
推薦エピソードを読むRed Velvetアイリーンの発言がK-POP界に大きな波紋を広げた、韓国発の社会現象小説
チョ・ナムジュ(斎藤真理子 訳)
1982年生まれの平凡な女性キム・ジヨンの半生を通じて、韓国社会に根深く残る性差別を淡々と描き出した小説。韓国で100万部を超えるベストセラーとなり、日本でも大きな話題を呼んだ。
Red Velvetのアイリーンは2018年、ソウルで開催されたファンミーティングで最近読んだ本について聞かれ、本書を読んだと答えた。この発言が一部で「フェミニスト宣言」と受け止められ、男性ファンから激しい反発を招いたことが日本のメディアでも報じられた。
出典:2018年のファンミーティングでの発言が社会現象となったことをCINRA等が報道
推薦エピソードを読む推薦:二階堂ふみ(女優)
女優・二階堂ふみが原作発売直後に単行本を買い、後に自ら主演した第138回直木賞受賞作
桜庭一樹
津波で家族を失った孤児の少女と、彼女を引き取った25歳の養父。二人の禁忌に満ちた愛を、現在から過去へとアルバムを逆にめくるように描く直木賞受賞作。圧倒的な筆力で読み手を引き込む一冊。
二階堂ふみは中学時代から桜庭一樹作品の愛読者で、本作が発売されてニュースになった際にすぐ単行本を購入したという。2014年公開の映画版に主演するにあたっては、「元々、原作がすごく好きだったから、独特の世界観を絶対に壊したくなかった」と語っている。
出典:文藝春秋「本の話」掲載の著者・桜庭一樹との対談で、原作購入の経緯と映画化への思いを発言
推薦エピソードを読む南海キャンディーズ・山里亮太がラジオとTwitterで絶賛したノンストップ超弩級エンタメ
高野和明
イラクで戦う米国人傭兵と日本の大学院生、二つの運命が交錯する時、人類絶滅の危機をめぐる大冒険が幕を開ける。「このミステリーがすごい!」1位に輝いた、100万部突破の傑作エンターテインメント小説。
山里亮太は自身のラジオ番組やTwitterで本作を絶賛し、そのコメントが著名人愛読書データベース(reading-data.digital-dokusho.jp)でも紹介されている。尾田栄一郎や住野よるなど好きな作家・作品を公言することで知られる読書家の山里らしい一冊。
出典:自身のラジオ・Twitterで絶賛したことが著名人愛読書データベースで紹介されている
推薦エピソードを読む推薦:水原希子(女優・モデル)
女優・水原希子が「小説好きになったきっかけ」と語る衝撃の恋愛ミステリー
沼田まほかる
ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題されたノート。そこに綴られていたのは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白だった。絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へと辿り着くラストまで一気読み必至の恋愛ミステリー。
水原希子は、著名人愛読書データベース(reading-data.digital-dokusho.jp)で、本作を自身が小説好きになるきっかけとなった一冊として紹介している。以来、年に一度は本棚を整理するほどの読書愛好家として知られる。
出典:著名人愛読書データベースで、小説好きになったきっかけの一冊として紹介
推薦エピソードを読むYOASOBIのikuraが、作詞のヒントを得たと語る青春小説
宮下奈都
同じ「ハル」という名を持つ二人の男女が、子供時代から大人になるまでをたどる恋愛小説。誰もが心当たりのある思春期特有の「居心地の悪さ」を、丁寧な筆致ですくい取る。
YOASOBIのikuraはRolling Stone Japanの企画「影響を受けた10冊の本」で本作を選出。思春期に誰もが抱える「違和感」や「居心地の悪さ」を否定せず育てることの大切さに気づかされたと語っている。
出典:Rolling Stone Japan「YOASOBIが語る、影響を受けた10冊の本」で紹介
推薦エピソードを読むZendayaが「トニ・モリスンの小説マラソン中」に一番のお気に入りに挙げた衝撃作
Toni Morrison
黒人女性作家として初めてノーベル文学賞を受賞したトニ・モリスンのデビュー作。青い瞳への憧れに苦しむ黒人少女ピコーラを通して、人種と美の基準がもたらす痛みを鋭く描き出す。
俳優のZendayaはVogue Adria誌のインタビューで、自身が「トニ・モリスンの小説マラソン中」であることを明かし、その中でも本作を一番のお気に入りに挙げている。
出典:Vogue Adria(2026年7月)インタビューで本人が発言
推薦エピソードを読む推薦:渡辺優(小説家)
小説家・渡辺優が「タイトルも作家も憶えた」最初の児童書として挙げるファンタジーの金字塔
ミヒャエル・エンデ(大島かおり 訳)
「時間どろぼう」に時間を奪われた人々と、それを取り戻す少女モモの物語。効率と忙しさに追われる現代人にこそ刺さる、時間の本当の意味を問うドイツ発のファンタジー小説。
小説家の渡辺優は「作家の読書道」第283回で、小学1年生の頃に親戚の家で偶然見つけて読んだ体験を振り返り、「自分の中でタイトルも作家も憶えた」最初の児童書として本作を紹介している。
推薦エピソードを読む推薦:石田夏穂(小説家)
小説家・石田夏穂が小学生時代に「泣いた」と語る、黒猫ルドルフの成長物語
斉藤洋
ひょんなことから東京へ迷い込んでしまった黒猫ルドルフが、経験豊富な猫イッパイアッテナに導かれ成長していく物語。累計100万部のロングセラーで、大人が読んでも深い人生哲学に触れられる児童文学の名作。
小説家の石田夏穂は「作家の読書道」第284回で、小学生時代に本作を読んで泣いたと振り返り、「素晴らしい作品」だったと評価している。
推薦エピソードを読む推薦:落合陽一(メディアアーティスト・研究者、ピクシーダストテクノロジーズ代表)
落合陽一が「クラークの作品はほとんど読んでいる」と語る中で名前を挙げたSF史上屈指の名作
アーサー・C・クラーク(福島正実 訳)
巨大宇宙船団が地球を覆い、人類より遙かに高度な知性を持つエイリアンが平和裡に地球管理を行う——宇宙知性との遭遇によって人類が新たな道を歩みだす姿を詩情豊かに描く、アーサー・C・クラークの代表作の一つ。
メディアアーティスト・研究者の落合陽一は、クラークの『都市と星』について語った際、「アーサー・C・クラークの作品はほぼすべて読んだ」とした上で、続けて「ほかにアーサー・C・クラークでは『幼年期の終り』も好きでした」と発言している。
推薦エピソードを読むあいみょんが感想を著者に直接送り、文庫版に自らのエッセイが載ることになった一冊
燃え殻
冴えないアラフォー男が青春時代の忘れられない恋を振り返る、燃え殻のデビュー小説。誰の人生にもある「普通の日々の中の特別な瞬間」を掬い取る筆致で、発表当時から幅広い世代の共感を呼んだ。
あいみょんは本作を読んで深く共感し、著者・燃え殻に感想を直接送った。それがきっかけとなり、文庫版に自身のエッセイ「アンサーソング」が収録されることになった。
出典:文庫版に自身のエッセイ「アンサーソング」を寄稿。読んだ際の感想を綴った文章がBook Bang等で紹介されている
推薦エピソードを読む推薦:大橋和也(なにわ男子)
なにわ男子・大橋和也が「イヤミス」の魅力に開眼するきっかけになった一冊
貫井徳郎
結婚をめぐる8つの物語を通じて、幸福の裏に潜む人間の脆さや悪意を描き出す連作短編集。読後に後味の悪さが残る、いわゆる「イヤミス」の代表的な書き手による一冊。
大橋和也は雑誌の取材で「好きな小説家」に貫井徳郎の名前を挙げ、最初に読んで「ハマった」作品として本作を紹介している。
出典:雑誌インタビューで「好きな小説家」として貫井徳郎を紹介し、本作を最初にハマった作品として言及したとBookfun等が紹介
推薦エピソードを読む推薦:原菜乃華(女優)
女優・原菜乃華が「これは私のことだと思った」と語る、焦燥感を抱えた青春小説
綿矢りさ
亡くなった同級生の恋人に惹かれていく主人公・愛の激しくがむしゃらな感情を、綿矢りさ特有の切実な文体で描く長編小説。誰にも言えない焦燥感を抱えたことのある読者の心を強くつかむ一冊。
女優の原菜乃華は、初めて読んだ時に主人公・愛のがむしゃらな激しさに惹かれたと語っている。「どうしたらいいか分からず、生き急いでいる姿が本当にリアルで」「これは私のことだと思った」と、当時の自分と重ね合わせて読んだという。
出典:ダ・ヴィンチWeb「あの人と本の話」で、主人公の激しさに「これは私のことだと思った」と発言
推薦エピソードを読むBTSのRMがKBSインタビューとV LIVEで語った、「軽さ」と「重さ」をめぐる哲学的恋愛小説
ミラン・クンデラ(千野栄一 訳)
「プラハの春」を背景に、4人の男女の愛と裏切りを通じて、人生における「軽さ」と「重さ」というテーマを問う哲学的恋愛小説。ミラン・クンデラの代表作として世界中で読み継がれている。
BTSのリーダー・RMは、KBSの単独インタビューやV LIVEで本作を読んでいると発言している。1984年やデミアン、1Q84など複数の文学作品を愛読するRMにとって、存在の意味を問い直す本作もまた、繰り返し立ち返る一冊のひとつだという。
出典:KBS単独インタビュー(2017年9月29日)およびV LIVE(2017年7月20日)で読んでいると発言
推薦エピソードを読む推薦:村上春樹(作家)
村上春樹が『理想の小説』と語り、後年みずから翻訳を手がけた一冊
レイモンド・チャンドラー(村上春樹 訳)
私立探偵フィリップ・マーロウが、富裕層の陰に潜む友情と裏切りの真相に迫るハードボイルド小説の金字塔。文体そのものを味わうために読み継がれてきた一冊で、村上春樹による新訳では簡潔で乾いた原文の魅力がより鮮やかに伝わる。
作家・村上春樹はThe Paris Review「The Art of Fiction」のインタビューで、レイモンド・チャンドラーの文体を敬愛していると語り、『ドストエフスキーとチャンドラーを一冊にまとめることができたら、それが自分にとって理想の小説だ』と発言している。長年にわたる愛読の末、村上は本作の翻訳にみずから取り組み、2007年に新訳『ロング・グッドバイ』として早川書房から刊行した。
推薦エピソードを読む推薦:Zendaya(女優、米国) / Barry Jenkins(映画監督、米国)
Zendayaと監督バリー・ジェンキンス、二人の映画人がそれぞれ『一番好き』と語るボールドウィンの代表作
ジェイムズ・ボールドウィン(大橋吉之輔 訳)
パリで暮らすアメリカ人青年とバーテンダーの恋愛を軸に、アイデンティティと自己欺瞞を鋭く描いたボールドウィンの代表作。発表から半世紀以上を経てなお、率直さと文章の美しさで新しい読者を獲得し続けている。
女優Zendayaは映画『The Odyssey』のプロモーション中、ブックチューバーのJack Edwardsとの対談でお気に入りの本を聞かれ、トニ・モリスン『The Bluest Eye』と並んでジェイムズ・ボールドウィンの『ジョヴァンニの部屋』を挙げた。一方、映画監督バリー・ジェンキンスは、ボールドウィンの数ある作品の中でも本作を『一番好き』と名指しし、『視覚的に一番自分を刺激する』作品だと語っている。
出典:Zendayaはブックチューバーとの対談でお気に入りの一冊として紹介(Vogue Adria報道)。バリー・ジェンキンスは『一番好きなボールドウィン作品』とメディアで発言
推薦エピソードを読むコメディアン、パットン・オズワルトが『スローモーションのホラー物語』と評した隠れた傑作
John Williams
20世紀初頭のミズーリ大学を舞台に、平凡な英文学教師の人生を静かに描いた小説。刊行当時は注目されなかったが、没後に再評価が進み『最も知られざる傑作』として著名人からの支持を集めている。
コメディアンのパットン・オズワルトはForbes「Forbes Talks Shop」のインタビュー(2026年6月10日)で、ジョン・ウィリアムズの小説『Stoner』を取り上げ、『郊外の、家庭の、学究的な崩壊についての、スローモーションのホラー物語のようだ』と表現した。派手な事件が起きるわけではない大学教師の人生を淡々と描く本作を、コメディという派手さとは対極の分野で評価している点が興味深い。
出典:Forbes「Forbes Talks Shop」インタビュー(2026年6月10日)で、『郊外の、家庭の、学究的な崩壊についての、スローモーションのホラー物語』と紹介
推薦エピソードを読む推薦:恩田陸(小説家)
恩田陸が小学6年生で出会い、今も年に一度読み返す「日本探偵小説三大奇書」の一つ
中井英夫
双子の失踪、連続する不審死、そして物語そのものへの自己言及――本格ミステリの体裁を取りながら、探偵小説というジャンルそのものを問い直す前代未聞の構成で知られる。『黒死館殺人事件』『ドグラ・マグラ』と並ぶ日本探偵小説三大奇書の一角。
小説家の恩田陸は、Web本の雑誌「作家の読書道」第36回のインタビューで、小学6年生の時に本書を読んで以来、今でも年に一度は読み返したくなるほど大きな影響を受けている作品として紹介している。
出典:Web本の雑誌「作家の読書道」第36回インタビューで本人が言及
推薦エピソードを読むお笑いコンビ「Aマッソ」加納愛子が選んだ芥川賞受賞作――職場の「食」をめぐる静かな緊張感
高瀬隼子
地方の食品会社を舞台に、『体に良いもの』を作る職場でありながら『食べること』そのものに違和感を抱く社員たちの人間関係を描く芥川賞受賞作。仕事・食事・恋愛という日常が交差する場所に潜む、名付けがたい息苦しさを丁寧にすくい上げる。
お笑いコンビ「Aマッソ」の加納愛子は、テレビ朝日「アメトーーク!本屋で読書芸人」(2023年4月20日放送)で自身のおすすめ本の一冊として本書を紹介した。仕事・食・恋愛が絡み合う中で生まれる人間関係の気まずさを描いた第167回芥川賞受賞作で、加納自身、年間およそ20冊を読む読書家としてこの回に出演している。
出典:テレビ朝日「アメトーーク!本屋で読書芸人」(2023年4月20日放送)での紹介を三洋堂書店が記事化
推薦エピソードを読む又吉直樹が小学生時代、読書感想文の課題で出会い「文章自体が絵になっている」ことに気づいた一冊
野坂昭如
空襲で家族を失った兄妹が焼け跡の日本を懸命に生きる姿を独自の文体で描いた野坂昭如の代表作。直木賞受賞の表題作に加え、同じく直木賞を受賞した『アメリカひじき』など全6編を収録する。スタジオジブリのアニメ映画でも知られるが、原作の文章そのものが持つ技巧に触れることでまた違った読書体験が開ける。
お笑い芸人・作家の又吉直樹は「作家の読書道」第211回のインタビューで、小学5、6年生の頃、読書感想文の課題としてこの本を手に取った経緯を語っている。ジブリ映画は観たことがあったため軽い気持ちで選んだが、実際の文章は想像より遥かに手強く、野坂昭如独特の文体に強い衝撃を受けたという。
出典:Web本の雑誌「作家の読書道」第211回インタビューで本人が言及
推薦エピソードを読むコービー・ブライアントが「人生で最初に薦められた本」としてNFLチームを本屋に走らせた寓話
リチャード・バック(五木寛之 訳)
群れの掟に従わず、ひたすら飛ぶことを極めようとした一羽のかもめの物語。自己の限界に挑み続ける生き方の寓話として世界で4000万部を売り上げ、日本では五木寛之の訳で長く愛読されてきた。「完成版」には日本語版だけに収録される幻の最終章も含まれる。
NBAのレジェンド、コービー・ブライアントは2017年夏、ロサンゼルス・チャージャーズ(NFL)へロサンゼルス移転初年度に講演した際、本書を「自分が人生で最初に薦められた本」として紹介した。講演を聞いた選手の多くがその日のうちに書店に向かい本を購入したという。
出典:MyNewsLA.com記事および複数メディアで報じられたロサンゼルス・チャージャーズへの講演エピソード
推薦エピソードを読む推薦:平山祐介(俳優)
俳優・平山祐介が「むちゃくちゃカッコいい」と語る、日系ブラジル移民の復讐劇
垣根涼介
1961年、日本政府の呼びかけでブラジルに渡った移民たちを待っていたのは、約束された豊かな大地ではなく地獄のような密林だった。裏切られた者たちの怒りと、現代の東京で動き出す復讐計画を描く、大藪春彦賞・吉川英治文学新人賞・日本推理作家協会賞をトリプル受賞した傑作エンタテインメント。
俳優の平山祐介はOCEANS「平山祐介の推薦図書」シリーズ第1回で本書を紹介し、「これはもうむちゃくちゃカッコいい本なんですよ」と語っている。日系ブラジル移民の子孫たちが日本政府への復讐に動く物語について、目的を持って生きる生き様と、車や銃、キャラクターの選択に至るまでの「色気」のある描写に惹かれたと述べ、垣根涼介のハードボイルドな筆致を高く評価している。
推薦エピソードを読む推薦:小川洋子(小説家)
小説家・小川洋子が18歳の誕生日に父から贈られ、読書人生の「大きな出来事」になったと語る幻想小説
リチャード・ブローティガン(藤本和子 訳)
「iDEATH」という名の共同体で、太陽の位置によって色を変える川が流れるという不思議な世界を舞台にした幻想小説。人間の弱さや暴力、優しさをひっくり返った視点から描き出す独特の作風は、時代を超えて読者の想像力を試し続けている。
小説家の小川洋子は「作家の読書道」第29回で、18歳の誕生日に父親から贈られたのが本書だったと明かしている。「人間の弱さといったものについてひっくり返った見方をしている、とても不思議で深い本」と評し、この出会いが自身の読書人生における「大きな出来事」になったと語った。
推薦エピソードを読む映画監督ポール・トーマス・アンダーソンが「本当に深く恋に落ちた」と告白し、後に自ら映画化を熱望したピンチョンの小説
Thomas Pynchon
1984年のカリフォルニアを舞台に、60年代の理想主義が国家権力によって解体されていく様を、陰謀論とスラップスティックが入り混じる文体で描くトマス・ピンチョンの長編小説。難解さで知られる作家の中でも、家族の記憶と喪失を軸にした比較的読みやすい入り口とされる一冊。
映画監督ポール・トーマス・アンダーソンはVariety誌のインタビューで、本作こそ「僕がピンチョンに本当に深く恋に落ちた本であり、最も共感した作品だった」と告白している。新刊情報が出るたびに1分に5回もネットを確認するほど、ピンチョンの作品世界に病的なまでに傾倒していたと自認する。
出典:Variety誌インタビュー(2014年12月17日)
推薦エピソードを読むお笑いコンビ「ラランド」サーヤが選ぶ、言葉と記憶が静かに消えていく物語
小川洋子
架空の島で、住民の記憶から物や概念が一つずつ「消滅」していく寓話的な世界を描く小川洋子の代表作。喪失と忘却をめぐる静謐な筆致は、全米図書賞(翻訳文学部門)の最終候補にもなった芥川賞作家ならではの緊張感に満ちている。
お笑いコンビ「ラランド」のサーヤは、MEN'S NON-NO WEBのインタビュー(2023年3月)で本作を挙げている。島で暮らす人々の記憶から、イヤリングや小説といった物や概念が一つずつ消えていくという設定を通じて、「大切なものとは何か」を考えさせられた一冊だと語った。
出典:MEN'S NON-NO WEB「ウィークエンド・インタビューズ 第23週」
推薦エピソードを読むEXILE/FANTASTICS世界が、読み終えても物語が続く感覚に浸ったミステリー
呉勝浩
元刑事が立てこもる法廷占拠事件を描く、話題作『爆弾』の続編。会話劇を軸に緊張感を積み上げていく構成で、各種ミステリーランキングでも上位に選出された著者の筆致が冴えわたる一冊。
EXILE/FANTASTICSのパフォーマー・世界は、ダ・ヴィンチWeb新連載「n人のブックウォッチャー」の記念すべき第1回(2026年8月公開)に登場し、呉勝浩のミステリー『爆弾』シリーズ第2弾となる本作を紹介した。「読み終えてからも物語が続いている感覚」が忘れられないと、その読後感を語っている。
出典:ダ・ヴィンチWeb新連載「n人のブックウォッチャー」第1回
推薦エピソードを読む『ゴーン・ガール』の女優ロザムンド・パイクが、父との旅の記憶とともに語る一冊
ジャック・ケルアック(青山南 訳)
ビート・ジェネレーションを代表する自動車放浪小説。即興的でリズミカルな文体そのものが、自由とアメリカという国の広大さを体現する、20世紀アメリカ文学の金字塔。
英国の女優ロザムンド・パイクは、Dior公式の書籍企画「Book Tote Club」に出演し、ロンドンの老舗書店Hatchardsで自身のお気に入りの本を選ぶ中で本作を紹介した。14歳の頃、父親とのロードトリップの車中で読んだ一冊だと明かしている。
推薦エピソードを読む世界ランキング上位のテニス選手イガ・シフィオンテクが、大会の合間に読みふけった日本発の英訳ベストセラー
Asako Yuzuki(柚木麻子)、Polly Barton 訳
実在の「婚活殺人」事件に着想を得た、美食と孤独をめぐる長編小説。東京拘置所の連続殺人犯と彼女に接見する女性記者との間で交わされる料理と会話を通じ、日本社会の女性への抑圧と食の官能性を描き出す。英訳版はウォーターストーンズ「Book of the Year 2024」を受賞した。
ポーランドの女子テニス選手イガ・シフィオンテクは、WTA公式サイトの企画で本作を取り上げ、朝食のサンドイッチを作りながらレビューする動画に出演した。「文章がとても視覚的で、まるで映画を見ているようだった」「新しい味覚の体験ができて、視野が広がった」と語っている。
出典:WTA公式サイトの企画で本作をレビューする動画に出演し発言
推薦エピソードを読むイガ・シフィオンテクが記者会見で「ネタバレしたくない」と話を止めた、翻訳と革命をめぐる異世界オックスフォード小説
R. F. Kuang
19世紀のオックスフォードを舞台に、翻訳という行為に宿る魔力と、帝国主義・言語・革命をめぐる壮大な物語を描くダークアカデミア長編。R.F.クアンの代表作として、ファンタジーと社会批評を融合させた一冊。
イガ・シフィオンテクはドバイでの記者会見で、自身の好きな本の一つとして本作を紹介した。他の選手から勧められて読んだといい、内容について問われると「まだ彼女にもっと聞きたいことがあるから、ネタバレしたくない」と笑いながら答えている。
出典:Tennis.com記事でドバイでの記者会見での発言を報道
推薦エピソードを読む女優エミリー・ブラントが「読んで2週間眠れなかった」と振り返った、アフガニスタンを舞台にした友情と贖罪の物語
カーレド・ホッセイニ(佐藤耕士 訳)
1970年代のアフガニスタンを舞台に、裕福な少年アミールと使用人の息子ハッサンの友情、そして裏切りと贖罪の生涯を描く長編小説。世界800万部を超えるベストセラーとなり、映画化もされた。
英国出身の女優エミリー・ブラントは、Oprah.com「Emily Blunt's Favorite Things」(2009年)のインタビューで、自身の好きな本の一つとして本作を挙げ、「正直なところ、これを読んで2週間眠れなかった」と語っている。
出典:Oprah.com「Emily Blunt's Favorite Things」(2009年)でのインタビュー
推薦エピソードを読む元乃木坂46・白石麻衣が好きな作家として挙げる山田悠介の、密室サバイバルパニック小説
山田悠介
大学のテニスサークル仲間7人が拉致され、じわじわと水が満ちていく密室に閉じ込められる衝撃のパニックスリラー。誰か一人が犠牲にならなければ全員が助からないという極限状況で、友情と人間の本性が試される。
元乃木坂46のモデル・女優、白石麻衣は、ダークで衝撃的な展開を特徴とする山田悠介作品を好きな作家として挙げていることで知られる。『ドアD』はそうした山田作品の中でも、密室サバイバルという特異な設定が際立つ代表作の一つ。
出典:好きな作家として山田悠介を挙げていることが複数のプロフィール情報で紹介されている
推薦エピソードを読む推薦:George McPhee(ベガス・ゴールデンナイツ会長、カナダ)
NHL新興球団を創設した会長が「驚異的な頭脳と文体」と評したロシア貴族の幽閉物語
エイモア・トールズ(宇佐川晶子 訳)
ロシア革命後、ホテルに軟禁されることになった伯爵が、一歩も外に出られない極限状況の中で人生の豊かさを見出していく物語。自由を奪われた空間でこそ際立つ人間の知性とユーモアを描いた一冊。
NHLの新興球団ベガス・ゴールデンナイツを創設し会長を務めるジョージ・マクフィーは、Lit Hub誌のNHL関係者読書特集で本書を挙げ、「著者は驚異的な頭脳と文体を持っている」と評している。
推薦エピソードを読む推薦:Bruce Cassidy(ボストン・ブルーインズ ヘッドコーチ、カナダ)
ボストン・ブルーインズのヘッドコーチが「見事な人物描写」と評した、アイスホッケーの町を揺るがすスキャンダル小説
Fredrik Backman
娯楽の乏しい過疎化するスウェーデンの田舎町で、アイスホッケーだけが唯一の希望となっている中、ある事件をめぐってコミュニティの結束と偽善が浮き彫りになっていく物語。忠誠心と正義の間で揺れる人々を描いた話題作。
ボストン・ブルーインズのヘッドコーチを務めるブルース・カッシディは、Lit Hub誌のNHL関係者読書特集で本作を挙げ、「著者はキャラクター描写が見事で、とてもリアルな情景を描いている」と評している。
推薦エピソードを読む江戸川乱歩賞作家・野宮有が「学校の小さな図書室」で読み継いだ、ワルガキ三人組の異世界冒険譚
香月日輪
上院町で恐れられるワルガキ三人組が、幽霊の噂がある池のほとりで人骨を発見し、「地獄堂」のおやじから授かった呪符をきっかけに異世界の扉を開けてしまう、児童文学の人気シリーズ第一弾。巻を追うごとにサブタイトルまで格好よくなっていく成長物語でもある。
2025年に江戸川乱歩賞を受賞した野宮有は、「作家の読書道」のインタビューで、書店に通えなかった小学生時代に学校の小さな図書室で読み続けたシリーズとしてこの作品を挙げている。
推薦エピソードを読むリース・ウィザースプーンが「まさかの結末だった」と絶賛したブッククラブ選書の恋愛ミステリー
Clare Leslie Hall
イギリスの田舎町を舞台に、かつての恋人と数十年ぶりに再会したことから過去の傷と現在の暮らしが崩れていく様を描く、Amazon Book of the Yearにも選ばれたベストセラー小説。恋愛小説でありながらミステリーのような緊張感で読ませる一冊。
女優リース・ウィザースプーンは自身が主宰する「Reese's Book Club」の選書に本作を選び、Amazon商品ページにも掲載された推薦コメントで「愛と喪失、人生を形づくる選択についての忘れがたい物語であり、最後のページまで目が離せないミステリーでもある。まさかの結末だった」と評している。
出典:本人主宰「Reese's Book Club」選書、Amazon商品ページ掲載の推薦コメントより
推薦エピソードを読む推薦:Elon Musk(SpaceX・テスラ創業者、米国)
イーロン・マスクが自社の宇宙船に登場人物の名前を付けるほど傾倒したSF「カルチャー」シリーズの一冊
Iain M. Banks
あらゆる欠乏から解放されたユートピア的な銀河文明「カルチャー」を舞台に、2500年前に出現した謎の球体をめぐって知性を持つ宇宙船たちが駆け引きを繰り広げるスペースオペラ。イアン・M・バンクスのカルチャーシリーズ第5作で、AIが善き隣人として振る舞う未来像を描く。
イーロン・マスクは、SpaceXの洋上着陸用ドローン船に「Of Course I Still Love You」「Just Read the Instructions」といった、カルチャーシリーズに登場する宇宙船と同じ名前を付けている。本人は「カルチャー」シリーズの中でも本作『Excession』がお気に入りで、「まずは『Player of Games』か『Surface Detail』から読むことを勧める」と語っている。
出典:本人インタビュー、SpaceXドローン船の命名を通じて複数メディアが報道
推薦エピソードを読む推薦:ケン・ドライデン(NHL殿堂入りゴールキーパー、カナダ)
NHL殿堂入りゴールキーパーが「すべての高校生の必読書に」と語るピュリッツァー賞受賞作
コルソン・ホワイトヘッド(谷崎由依 訳)
奴隷制下のアメリカ南部から自由を求めて逃げる少女コーラの旅を、実在した秘密の逃亡ネットワーク「地下鉄道」を実際の鉄道に見立てて描いた歴史小説。ピュリッツァー賞・全米図書賞をダブル受賞した現代アメリカ文学の傑作。
モントリオール・カナディアンズで6度のスタンレーカップ制覇を果たしたNHL殿堂入りゴールキーパー、ケン・ドライデンはLit Hub誌の企画で本作と姉妹編『ニッケル・ボーイズ』を挙げ、「『アラバマ物語』が長年そうであったように、アメリカの高校生全員のカリキュラムに入るべき作品だ」と評した。
出典:Lit Hub誌「ホッケー界が愛する本」特集で本人が直接コメント
推薦エピソードを読むドリー・パートンが「誰も知らない、私のお気に入りの本」と語る、奴隷制時代へのタイムトラベル小説
オクテイヴィア・E・バトラー(風呂本惇子、岡地尚弘 訳)
現代のロサンゼルスに暮らす黒人女性デイナが、謎の力で19世紀の奴隷制時代の南部に引き戻され続けるSF小説。時間移動という設定を通じて、奴隷制の実態と現代との地続き性を描き出すアフリカ系アメリカ人文学の名著。
ドリー・パートンはThe New York Timesの人気コラム「By the Book」で、本作を「誰もその凄さを知らない、私のお気に入りの本」として紹介した。「人種問題とタイムトラベルとロマンスが同居していて、説明しづらいのだけれど、なぜかすべてがうまく噛み合っている」と評している。
出典:The New York Times「By the Book」コラムで発言
推薦エピソードを読むフローレンス・ピューが「お気に入りの本、お気に入りの映画」と語るサイコサスペンスの金字塔
トマス・ハリス(高見浩 訳)
FBI訓練生クラリス・スターリングが、収監中の天才精神科医ハンニバル・レクターの助言を得ながら連続殺人犯を追う、サスペンス小説の最高峰。緻密な心理描写と息もつかせぬ展開で、映画版と並び称される原作小説。
俳優のフローレンス・ピューは2019年のインタビューで、本作を「お気に入りの本であり、お気に入りの映画でもある」と語り、若い頃から繰り返し読んできたことを明かしている。
推薦エピソードを読む推薦:コルソン・ホワイトヘッド(小説家・ピューリッツァー賞受賞、米国)
コルソン・ホワイトヘッドが大学入学前まで「頭に『黒い』を付けたスティーヴン・キング作品を書きたい」と語り続けた、ホラー小説の金字塔
スティーヴン・キング(深町眞理子 訳)
雪に閉ざされたホテルに巣食う悪霊が、管理人一家を追い詰めていく——スタンリー・キューブリック監督の映画化でも知られる、20世紀ホラー小説の金字塔。孤立した家族関係とアルコール依存症という現実の恐怖を、超自然的な恐怖と重ね合わせて描く。
ピュリッツァー賞受賞作家コルソン・ホワイトヘッドは、バージニア・コモンウェルス大学(2017年)やジョンズ・ホプキンス大学(2018年)での講演、The World from PRXのインタビューなど複数の機会で、「大学に入るまでは『黒いシャイニング』か『黒いサレムズ・ロット』を書きたいと思っていた」と繰り返し語っている。
出典:バージニア・コモンウェルス大学(2017年)・ジョンズ・ホプキンス大学講演(2018年)、The World from PRXのインタビューで発言
推薦エピソードを読む全米図書賞&ピュリツァー賞W受賞。コメディアンHasan Minhajが「世界にどう見られるかということだけについての、美しい表現だ」と語った、『ハックルベリー・フィン』の語り直し
パーシヴァル・エヴェレット(木原善彦 訳)
マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』を、逃亡奴隷ジム——本作では「ジェイムズ」——の視点から語り直した衝撃作。2024年の全米図書賞とピュリツァー賞をダブル受賞し、アメリカ文学の古典を根底から問い直したと評された。
コメディアンのHasan Minhajは、Bustle誌のインタビュー企画「Hasan Minhaj Shares His 4 Favorite Books」(2025年)で本作を自身のお気に入りの一冊として紹介。「世界にどう見られるかということだけについての、美しい表現だ。それがアメリカで人種をどう生き抜くかということだ」と評した。
出典:Bustle「Hasan Minhaj Shares His 4 Favorite Books」インタビュー(2025年)
推薦エピソードを読むサリー・ルーニーが「自分にとって本当に重要な一冊」と語り、代表作『Normal People』の主人公にもボロボロになった一冊を持たせた、戦後フランスを舞台にした恋愛小説
James Salter(英語版)
1967年発表、文体の美しさで高く評価される米作家James Salterの代表作。戦後フランスの田舎町を舞台に、アメリカ人青年フィリップ・ディーンとフランス人娘アンヌ=マリーの情事を、語り手の想像も交えながら描く。ニューヨーク・タイムズ紙が「アメリカ文学の中でも最も完璧に近い一冊」と評した一冊。
サリー・ルーニーは文芸メディアHazlittのインタビュー(2019年4月30日)で、本作を「自分にとって本当に重要な一冊だった(really seminal for me)」と語った。自身の代表作『Normal People』の登場人物コネルにも、ボロボロになった本作の一冊を持たせるほど影響を受けたと明かしている。
出典:文芸メディアHazlittのインタビュー(2019年4月30日)
推薦エピソードを読むコメディアン、ビル・ヘイダーが「正直さ」に胸を打たれたと語った、静かな文学の傑作
John Williams(英語版)
20世紀初頭のミズーリ大学を舞台に、平凡な英文学教師の人生を静かに描いた小説。刊行時は注目されなかったが、没後に再評価が進み、多くの著名人から支持される「隠れた傑作」として知られる。
俳優・コメディアンのビル・ヘイダーはHazlitt誌のインタビュー「Empathy Implicates You」で、ジョン・ウィリアムズの『Stoner』を取り上げ、主人公が農家に生まれ育ちながら「別の道に進もう」と決意していく生涯を「正直」に描いた小説だと評した。
出典:Hazlitt誌インタビュー「Empathy Implicates You」で、主人公の生涯を静かに描く「正直さ」を称賛
推薦エピソードを読む推薦:Eddie Vedder(Pearl Jam、音楽アーティスト、米国)
パール・ジャムのエディ・ヴェダーが「人生を変えた」と語ったヴォネガットとの出会いの一冊
カート・ヴォネガット(伊藤典夫 訳)
架空の宗教ボコノン教と、世界中の水を凍らせる物質「アイス・ナイン」を軸に、文明の終末を痛烈な風刺とユーモアで描くヴォネガットの代表作の一つ。皮肉と悲しみが同居する語り口は、初めて読む読者にも強い印象を残す。
パール・ジャムのフロントマン、エディ・ヴェダーはUNCUT誌のインタビューで、カート・ヴォネガットの『猫のゆりかご』を「人生を変えた本」の一つとして挙げた。ヴォネガット特有のヒューマニズムに満ちた語り口に衝撃を受け、以後ヴォネガットの著作をほぼ読み尽くしたと明かしている。
出典:UNCUT誌「An Audience With...」インタビュー(2009年)で「人生を変えた本」として紹介、以後ヴォネガット作品を読み尽くしたと発言
推薦エピソードを読む深夜番組の司会者セス・マイヤーズが、ル・カレの訃報に際し「スパイ小説の金字塔」と称えた一冊
ジョン・ル・カレ(村上博基 訳)
冷戦下の英国諜報部内部に潜む二重スパイを、静かな筆致であぶり出す諜報小説の最高峰。派手なアクションではなく、緻密な心理戦と組織内の疑心暗鬼を描く構成が、刊行から半世紀以上を経てなお読み継がれている。
『Late Night』の司会者として知られるコメディアン、セス・マイヤーズは2020年12月のジョン・ル・カレ逝去に際し、追悼のコメントで『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を「スパイ小説の金字塔」と称賛した。Variety誌など複数メディアが著名人の追悼コメントの一つとして報じている。
出典:2020年12月のジョン・ル・カレ逝去に際した追悼コメントで「スパイ小説の金字塔」と称賛、Variety誌が著名人の追悼コメントとして報道
推薦エピソードを読むミシェル・オバマが「読書を好きにさせてくれた」と語る、高校卒業後の出会いの一冊
トニ・モリスン(金田眞澄 訳)
ノーベル文学賞作家トニ・モリスンが黒人一家の三世代を描く代表作。血のつながりと自己探求のテーマが重層的に織り込まれ、読むたびに新しい発見があると評される長編小説。
ミシェル・オバマは、本書と出会う前は読書を「しなければならないもの」としか感じていなかったが、本書が自分を「つかんで引っ張った」ことで読書そのものを好きになったと語っている。大人になってから最も影響を受けた本として、『怒りの葡萄』と並べて本書を挙げている。
出典:TODAY番組でのインタビュー、ワシントン・ポスト紙寄稿(2019年)等、複数のインタビュー・エッセイで言及
推薦エピソードを読む推薦:Bruce Springsteen(ミュージシャン、米国)
ブルース・スプリングスティーンが「最後に涙した本」と明かした父子の物語
コーマック・マッカーシー(黒原敏行 訳)
文明崩壊後の荒野を父と息子が歩く、ピューリッツァー賞受賞のポストアポカリプス小説。極限状況における親子の愛と希望を、抑制の効いた文体で描き出す。
ブルース・スプリングスティーンは、自身の絵本『Outlaw Pete』刊行に合わせたニューヨーク・タイムズ紙のインタビュー企画「By the Book」で、「最後に涙した本」として本作を挙げている。長年にわたり幅広いジャンルの本を読み続けてきた彼の読書歴の中でも、特に感情を強く揺さぶられた一冊として紹介された。
出典:ニューヨーク・タイムズ紙「By the Book」インタビュー(2014年)
推薦エピソードを読む推薦:Paul Krugman(プリンストン大学名誉教授・ノーベル経済学賞受賞者、米国)
ノーベル経済学賞受賞者ポール・クルーグマンを経済学の道に導いたSF古典
アイザック・アシモフ(岡部宏之 訳)
数学的手法で銀河帝国の未来を予測する「心理歴史学」を軸に、文明の興亡を壮大なスケールで描くSF史に残る金字塔。緻密な世界観と骨太のテーマ性で今なお読み継がれる。
ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマンは、本作が自分を経済学の道へ導いたと公言している。「銀河文明を救う心理歴史学者になりたくて経済学者を志した」と自身のSNSや、本作の新版に寄せた序文で明かしている。
出典:本人のX(旧Twitter)投稿、および新版『ファウンデーション』に寄せた序文
推薦エピソードを読む推薦:Stephen Colbert(コメディアン・司会者、米国)
スティーブン・コルベアが「自分史上最高の一冊」と公言するトールキンの世界創造神話
J.R.R.トールキン(田中明子 訳)
『指輪物語』の遥か以前、中つ国が生まれる過程を描く壮大な神話体系。トールキンが生涯をかけて紡いだ世界観の根幹を成す一冊で、エルフ語にも精通するファンの間で特に愛される作品。
スティーブン・コルベアは大のトールキン愛読家として知られ、複数のインタビューや出演番組で本作を自身の「お気に入りの本」として繰り返し紹介している。エルフ語を独学で習得するほどの熱の入れようで、その傾倒ぶりは長年のトークショー出演やインタビューで度々語られてきた。
出典:複数のインタビュー・出演番組でのトールキン愛読への言及
推薦エピソードを読むスティーヴン・スピルバーグが7人の子供全員に読むよう勧めた、聖書「カインとアベル」を下敷きにした大河小説
John Steinbeck(David Wyatt 序文、Susan Shillinglaw 解説)
カリフォルニアのサリナス・バレーを舞台に、二つの家族三代にわたる愛憎と葛藤を、旧約聖書「カインとアベル」の物語になぞらえて描くスタインベックの代表作。善悪や自由意志という普遍的なテーマを、壮大なスケールで問い直す(未邦訳版のamazon.co.jp Kindleが未確認のため、英語版Kindleを使用)。
スティーヴン・スピルバーグは、俳優ジャック・エドワーズによるインタビュー企画「Required Reading」で、本作をスタインベックの全作品の中でも「一番好きな一冊」として挙げた。初版本を所蔵するほどの愛着を持ち、自身の7人の子供全員にも読むよう勧めてきたと語っている。
出典:俳優ジャック・エドワーズのインタビュー企画「Required Reading」
推薦エピソードを読む推薦:Sean Doolittle(元MLB投手、オークランド・アスレチックス、米国)
元MLB投手ショーン・ドゥーリトルがオフシーズンの愛読書に選んだ、19世紀ニューヨークを舞台にしたミステリー
Caleb Carr
1896年のニューヨークを舞台に、若き精神科医(エイリアニスト)が連続殺人犯のプロファイリングに挑む歴史ミステリー。当時最先端だった犯罪心理学の黎明期を、緻密な時代考証とともに描き出す(未邦訳・英語版Kindle)。
元MLB投手ショーン・ドゥーリトルは、MLB.com「Cut4」のオフシーズン愛読書特集インタビューで本作を挙げ、「本当に良い物語で、文章も優れていると思った」と評している。
出典:MLB.com「Cut4」オフシーズン愛読書特集インタビュー
推薦エピソードを読む推薦:Jim Henderson(元MLB投手、シカゴ・カブス、カナダ)
元MLB投手ジム・ヘンダーソンが「型にはまらない発想をくれた」と語る、俳優B.J.ノヴァクによる短編集
B. J. Novak
ドラマ『THE OFFICE』での演技でも知られる俳優・脚本家B.J.ノヴァクが手がけた64篇の短編集。ユーモアと不条理が入り混じる語り口で、日常の当たり前を鮮やかに裏切ってみせる一冊(未邦訳・英語版Kindle)。
元MLB投手ジム・ヘンダーソンは、MLB.com「Cut4」のオフシーズン愛読書特集インタビューで本作を挙げ、「型にはまらない発想をさせてくれる、少し変わった内容だった」と語っている。
出典:MLB.com「Cut4」オフシーズン愛読書特集インタビュー
推薦エピソードを読むホラーの帝王スティーヴン・キングが「人生最高の一冊」に選んだ、ピュリッツァー賞受賞の西部劇大作
Larry McMurtry
テキサスからモンタナへ、元レンジャーの牛追い一行が広大な西部の荒野を旅する群像劇。1986年ピュリッツァー賞(フィクション部門)受賞作で、「究極のカウボーイ小説」とも評される、アメリカ西部開拓時代を描いた大河小説。
スティーヴン・キングは『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』の企画映像「What Ya' Readin'?」で、人生で一番好きな本を問われ「挙げるのが怖いくらいたくさんあるけれど、一つ選ぶならラリー・マクマートリーの『Lonesome Dove』だ」と答えている。
出典:『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』の企画映像「What Ya' Readin'?」(2021年)での発言
推薦エピソードを読む25歳の誕生日、東京のカフェで一人ページをめくったハリー・スタイルズ
村上春樹
失踪した妻を探す主人公が、井戸の底や不思議な人々との出会いを通じて自己と世界の深層に迫っていく、村上春樹の代表作のひとつ。現実と幻想が交錯する長編の真骨頂と言える一作。
ハリー・スタイルズは2019年のRolling Stoneカバーストーリーで、25歳の誕生日を東京のカフェで一人、本作を読んで静かに過ごしたと明かしている。別のインタビューでは村上春樹を「お気に入りの作家」とも公言している。
出典:Rolling Stone誌カバーストーリー(2019年)での発言
推薦エピソードを読む監督デビュー作の原点となった、10代の機微を描いた一冊
Jeffrey Eugenides
デトロイト郊外の住宅地を舞台に、謎に包まれた5人姉妹の自殺が引き起こす波紋を、少年たちの視点から描く。ジェフリー・ユージェニデスの衝撃的なデビュー作で、15以上の言語に翻訳された。
ソフィア・コッポラはThe Week誌のインタビューで愛読書の一つとして本作を挙げ、「心に響く、ロマンチックで、ユーモラス。10代であることの機微に満ちている」と評している。本作との出会いが、同名作品での監督デビューのきっかけになったと複数メディアが報じている。
推薦エピソードを読むダークスキンの黒人女性である自分にとって『あれは全てだった』
Alice Walker
1930年代のアメリカ南部を舞台に、虐げられながらも自分の声を見つけていく黒人女性セリーの半生を描く、アリス・ウォーカーのピューリッツァー賞受賞作。映画・ミュージカルにもなった不朽の名作。
ヴィオラ・デイビスはBustle誌のインタビューで「あの本は全てだった」「ダークスキンの黒人女性である自分にとって、あれは全てだった」と発言。主人公セリーの独白を、Circle in the Square劇場やジュリアード音楽院の演技オーディションで繰り返し使っていたと明かしている。
出典:Bustle誌「One Nightstand With Viola Davis」インタビューでの発言
推薦エピソードを読む推薦:Demis Hassabis(Google DeepMind CEO・2024年ノーベル化学賞受賞、英国)
ノーベル化学賞受賞のDeepMind CEOが「ポストAGI世界」の理想像として語るSF
Iain M. Banks(イアン・M・バンクス)
カルチャー・シリーズ第1作。人類とAIが共生し高度に発展した銀河文明「カルチャー」と、それに敵対する異星種族の戦争を描くスペースオペラの傑作。テクノロジーが人類を抑圧せず解放した先にある社会像を、壮大なスケールで描き切る。
Googleの子会社DeepMindを率い、2024年のノーベル化学賞を受賞したデミス・ハサビスは、The Ezra Klein Show出演時に本書を「非常に形成的な一冊」と紹介し、「今でもポストAGI世界の最良の描写だと思う」と語った。人類が完全に能力を解放し、星々を旅する「カルチャー」の楽観的な未来像に、自身が追求するAI開発の最終的なビジョンを重ねている。
出典:The Ezra Klein Show(The New York Times)出演時の発言
推薦エピソードを読む推薦:R.F. Kuang(レベッカ・F・クアン、作家、米国/中国出身)
愛読のあまり全文を手書きで壁に貼っていた――『バベル』の著者R.F.クアンが明かす原点
Neil Gaiman(ニール・ゲイマン)
両親を殺された幼子が墓地の住人(幽霊たち)に育てられるという奇想天外な設定から出発し、成長と別れを静かに描くニューベリー賞受賞作。ダークファンタジーでありながら、根底に流れるのはまっすぐな成長物語。
『Babel』『Yellowface』などで知られる作家R.F.クアンは、Good Housekeeping UKの企画「The Books That Shaped Me」で本作を紹介し、「utterly transportive(完全に別世界へ運ばれる)」と評した。愛読のあまり本文を丸ごと手書きで自室の壁に貼っていたと明かしている。
出典:Good Housekeeping UK「The Books That Shaped Me: Rebecca F. Kuang」
推薦エピソードを読む推薦:星川開聖(プロバスケットボール選手、宇都宮ブレックス、日本)
宇都宮ブレックスの星川開聖が「価値観を広げてくれる」と評した芥川賞受賞作
村田沙耶香
コンビニでのアルバイトに自分の役割を見出す主人公の視点から、「普通」とは何かを問い直す芥川賞受賞作。独特の違和感を抱えながら生きる人々の存在を照らし出す一冊。
B.LEAGUE宇都宮ブレックス所属の星川開聖は、公式メディア「B.MAGAZINE」の読書特集で本書を推薦し、「学生でも読みやすくて、こういう人もいるんだな、という価値観を広げてくれる1冊です」とコメントしている。
出典:B.LEAGUE公式「B.MAGAZINE」【夏休み特別企画】B.LEAGUE選手たちの推薦図書(後編)
推薦エピソードを読む推薦:大森康瑛(プロバスケットボール選手、パスラボ山形ワイヴァンズ、日本)
パスラボ山形ワイヴァンズ・大森康瑛が「読み終えた直後に最初のページへ戻った」と語る本格ミステリー
歌野晶午
本格ミステリ大賞を受賞した、伏線の仕掛けで知られるミステリー小説。読み終えた瞬間、物語の見え方が一変する衝撃の構成が多くの読者を驚かせてきた一冊。
B.LEAGUEパスラボ山形ワイヴァンズ所属の大森康瑛は、公式メディア「B.MAGAZINE」の読書特集で本書を紹介し、「この本を読み終えたとき、思わず最初のページに戻りました。読み終わる直前まで、僕は完全に『わかったつもり』でいました」と語っている。
出典:B.LEAGUE公式「B.MAGAZINE」【夏休み特別企画】B.LEAGUE選手たちの推薦図書(後編)
推薦エピソードを読む推薦:菊地広人(プロバスケットボール選手、レバンガ北海道、日本)
レバンガ北海道の菊地広人が「鋭い問いを突き付けている」と評した直木賞作家の衝撃作
朝井リョウ
世間の「多様性」という言葉がすくい取れない、理解されがたい欲望を抱えて生きる人々を描く長編小説。安易な共感や感動を拒み、読者自身の「わかったつもり」を揺さぶる作品。
B.LEAGUEレバンガ北海道所属の菊地広人は、公式メディア「B.MAGAZINE」の読書特集で本書を推薦し、「多様性というテーマに対して深く考えさせられ、鋭い問いを突き付けている作品」と評している。
出典:B.LEAGUE公式「B.MAGAZINE」【夏休み特別企画】B.LEAGUE選手たちの推薦図書(後編)
推薦エピソードを読む推薦:Jeremy Strong(俳優、米国/『サクセション』)
『サクセッション』ケンダル役の俳優ジェレミー・ストロングが「これまで読んだ中で最も誠実な人生の表現」と評した問題作
Karl Ove Knausgaard(カール・オーヴェ・クナウスゴール)
ノルウェーの作家クナウスゴールが、自らの実人生を赤裸々かつ徹底的に描き出した全6巻の自伝的長編小説、その第1巻。父の死をめぐる記憶と向き合う筆致が、世界中で大きな論争と熱狂を呼んだ。
HBOドラマ『サクセッション』でケンダル・ロイ役を演じたジェレミー・ストロングは、GQの企画「10 Things I Can't Live Without」でカメラの前に自身にとって大切な10冊を並べ、本書を「これまでどこで読んだ本の中でも、最も誠実な人生の表現だ」と評した。
推薦エピソードを読む英国の音楽アーティスト、アーロ・パークスのデビューアルバム『Collapsed in Sunbeams』のタイトルは、この小説の一節から生まれた
Zadie Smith(ゼイディー・スミス)
大西洋を挟んだ二つのアカデミックな家族の対立と結びつきを描く、ゼイディー・スミスの代表作の一つ。人種・階級・美をめぐる鋭い観察眼と、ユーモアを湛えた筆致が高く評価されている長編小説。
マーキュリー賞を受賞したシンガーソングライター、アーロ・パークスは、2021年のデビューアルバム『Collapsed in Sunbeams』のタイトルを本書の一節から取った。「それはすぐに、ほろ苦くも感じられる何かとして自分の心を打った。憂鬱にせよ高揚にせよ、感情に飲み込まれる感覚を的確に捉えている」と、そのフレーズへの思い入れを語っている。
出典:Dork「Arlo Parks' literary influences: a guide to 'Collapsed in Sunbeams' and 'The Magic Border'」
推薦エピソードを読む『ニューヨーカー』の鬼才作家ジョージ・ソーンダーズが大学進学を決意する引き金になった、スキー旅行帰りの車中での読書体験
Ayn Rand(アイン・ランド)
資本主義・個人主義を極限まで突き詰めた思想小説として、賛否を呼び続けてきたアイン・ランドの代表作。巨大な物語世界と強烈なイデオロギーが、多くの読者の人生観を揺さぶってきた一冊。
ブッカー賞作家ジョージ・ソーンダーズは、高校時代の恩師から本書を手渡され、その世界に取り込まれた経験を振り返っている。「大学のキャンパスでセーターを着て知的な議論をしている自分」という具体的なイメージが浮かび、それが大学に進学したいという強い動機になったと語る。
出典:EdWeek(Tom Vander Ark)「George Saunders On Learning to Write--and Writing to Learn」
推薦エピソードを読むミステリー作家タナ・フレンチが、自作に直接的な影響を与えたと認める「文学とミステリーが交差する偉大な一冊」
Donna Tartt(ドナ・タート)
閉鎖的な大学のギリシャ古典研究サークルで起きた殺人を描き、「ダークアカデミア」というジャンルを決定づけたドナ・タートのデビュー長編。犯人が冒頭で明かされる異色の構成でありながら、読者を離さない緊張感を保ち続ける。
アイルランドのミステリー作家タナ・フレンチは、英ガーディアン紙の企画「型を破る傑作スリラー10選」で本書を選出。自作『The Likeness』を書く際、ドナ・タートが本書で開いた「友情という領域が、殺人を引き起こすほどの強度を持ちうる」という視点から直接的な影響を受けたと語っている。
出典:Wikipedia「Tana French」記事が引用するThe Guardian(Stephanie Merritt、2014年8月24日)インタビュー
推薦エピソードを読む推薦:Paul Graham(Y Combinator共同創業者・エッセイスト、英国/米国)
Y Combinator創業者が「AIの道へ進むきっかけになった」と明かすSF古典
ロバート・A・ハインライン(矢野徹 訳)
自我に目覚めたスーパーコンピュータ「マイク」が月世界植民地の独立革命を導く、ハインライン屈指の傑作SF。ヒューゴー賞受賞作であり、人工知能が人格を持つというアイデアを早くから描いた先駆的作品として今なお読み継がれている。
Y Combinator共同創業者のポール・グレアムは、自身のエッセイ「What I Worked On」で、1980年代半ばにAIの研究を志した理由として本作を名指しした。自意識を持つコンピュータ「マイク」というキャラクターに触れたことが、後の自身のキャリアの出発点になったと振り返っている。
出典:本人公式サイトのエッセイ「What I Worked On」
推薦エピソードを読む推薦:Larry Ellison(Oracle共同創業者、米国)
Oracle創業者が「建築家になりたかった」少年時代の夢を変えた一冊
Ayn Rand
妥協を拒む建築家ハワード・ロークを主人公に、個人の創造性と社会の同調圧力との闘いを描くアイン・ランドの代表作。「客観主義」思想の原点となった長編小説で、今も起業家・クリエイターに読み継がれている。
Oracle共同創業者ラリー・エリソンは、スミソニアン協会の公式オーラルヒストリー・インタビューで、子供の頃は建築家になりたかったと振り返りつつ「それは本書を読む前の話だ」と発言した。妥協のない創造者を描く物語が、自身のキャリア選択に影響を与えたことを示唆する発言として知られている。
出典:スミソニアン協会公式オーラルヒストリー・インタビュー(1995年10月24日)
推薦エピソードを読む推薦:Jane Campion(映画監督、ニュージーランド)
アカデミー賞監督賞を受賞した映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』誕生の原点
Thomas Savage
アメリカ西部を舞台に、抑圧された欲望と残酷な男らしさ、そして静かな反抗を描くスリリングな物語。長らく忘れられていたが、ジェーン・カンピオンによる映画化(2021年、ベネディクト・カンバーバッチ主演)で世界的に再評価された隠れた名作。
映画監督ジェーン・カンピオンは、RogerEbert.com「Female Filmmakers in Focus」のインタビューで、本作を読んだ際「これほど強く心を動かされた本を読んだのは久しぶりだった」と語った。頭から離れなくなるほど原作に惚れ込んだことが、2021年の映画化・アカデミー賞監督賞受賞につながった。
出典:RogerEbert.com「Female Filmmakers in Focus: Jane Campion on Power of the Dog」
推薦エピソードを読む父に勧められた10代の読書体験を、監督自ら映画化した全米図書賞受賞作
Don DeLillo
消費社会とメディアに覆われた家族の日常に、有毒ガス雲という「見える恐怖」が襲いかかる。死への不安と情報過多の時代を予見的に描き、全米図書賞を受賞したドン・デリーロの代表作。
映画監督ノア・バームバックは、The Hollywood Reporterのインタビューで、10代の頃に父親から勧められて読んだ本作に再び向き合い、自ら脚本・監督を務めて映画化(2022年、アダム・ドライバー、グレタ・ガーウィグ主演)したと語った。再読した際「若い頃の自分と対話しているようだった」と振り返っている。
推薦エピソードを読む推薦:コルソン・ホワイトヘッド(小説家・ピューリッツァー賞受賞、米国)
ピュリッツァー賞作家コルソン・ホワイトヘッドが「25年ぶりの再読」で見出した、自作のヒントになった魔術的リアリズムの頂点
Gabriel García Márquez(Gregory Rabassa 訳)
ブエンディア一族七世代の歴史と、彼らが築いた町マコンドの興亡を描くマジックリアリズムの代表作。現実と幻想が溶け合う語りは、ノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの代表作として世界中で読み継がれている。
小説家コルソン・ホワイトヘッドは、CBCの読書リストの企画で本作を「おそらく自分の一番好きな小説」と評し、「25年ぶりに読み返して、その輝くような力に驚かされた」と語った。
出典:CBC Books読書リスト企画で発言(RadicalReads経由で確認)
推薦エピソードを読む小説家ゼイディー・スミスが「これが自分の一番好きな小説だと思う」と明言したナボコフの隠れた傑作
Vladimir Nabokov
ロシアから米国の大学に渡った中年教授プニンの、滑稽で哀しい日常を描く長編小説。笑いから始まり、いつしか読者自身の心情を揺さぶる構成の巧みさで知られる、ナボコフ作品の中でも屈指の人間描写が光る一冊。
小説家ゼイディー・スミスは、2016年のThe New York Times「By the Book」インタビューで、「これが自分の一番好きな小説だと思う」と本作を名指しした。
出典:The New York Times「By the Book」インタビュー(2016年、RadicalReads経由で確認)
推薦エピソードを読む推薦:朝倉かすみ(小説家、第175回直木三十五賞受賞〔2026年7月〕、日本)
文通相手の「これなら読めるよ」の一言が、直木賞作家の読書人生を変えた
星新一
「ノックの音がした」という一文から始まる15編のショートショート集。サスペンス、スリラーからコメディまで、意外性あふれるアイデアと洒落たオチで読ませる星新一の真骨頂。一編数分で読めるのに、読み始めると止まらない。
第175回直木三十五賞作家の朝倉かすみは、「本が読めない」と悩んでいた頃に文通相手から勧められて本作を手に取った。読んでみると面白くてたまらず、そこから星新一の作品を何冊も読むようになったという。
出典:Web本の雑誌「作家の読書道」第96回のインタビューで本人が発言
推薦エピソードを読むジェイ・Zが「絶対的に従って生きている」と語る、もう一冊の人生の指針
James Redfield
ペルーの熱帯雨林で発見された古代の写本に記された9つの知恵を巡る冒険小説。スピリチュアルな寓話でありながらエンタメとして一気読みできる構成で、全米1位の大ベストセラーとなった。
ジェイ・Zは2009年、Oprah's Book Clubの企画「Books That Made a Difference」で、ゲイリー・ザッカフ著『The Seat of the Soul』と並べて、自分が「絶対的に従って生きている」もう一冊としてこの作品を挙げた。人生の岐路をなぞらえる本作のメタファーに強く共鳴したと語っている。
出典:Oprah's Book Club「Books That Made a Difference to Jay-Z」で本人が発言
推薦エピソードを読むハンター・S・トンプソンに教わった「すべての男が読むべき」一冊
J.P. Donleavy
第二次大戦後のダブリンを舞台に、だらしなくも愛すべき破天荒な主人公セバスチャン・デンジャーフィールドの放蕩を描くアイルランド文学の問題作。発禁の過去を持つが、今なお読み継がれるカルト的名作。
ジョニー・デップはEntertainment Weekly誌の「Best of the Decade」特集(2009年12月11日号)で、敬愛する作家ハンター・S・トンプソンから教わった一冊として本書を紹介。「すべての男はこれを読み、少なくとも一度はこの恥知らずなろくでなしを演じる夜を過ごすべきだ」と評した。
出典:Entertainment Weekly「Best of the Decade」特集(2009年12月11日号)、Far Out Magazine記事で確認
推薦エピソードを読む父に勧められた一冊が、俳優を「作家になりたい」という夢に導いた
William Faulkner
ミシシッピの片田舎を舞台に、母の遺言で棺を運ぶ一家の旅を、家族それぞれの独白で描く意識の流れの傑作。フォークナー文学の実験性と深い悲哀が凝縮された一冊。
ジェームズ・フランコは高校時代、父から「忘れられない川渡りの場面がある傑作」と勧められて本書を読み、夜更けまで読みふけるほど夢中になったという。フォークナーの作品が自分を「作家にさせたい」と思わせたとインタビューで振り返っている。
出典:Salon、Los Angeles Review of Books等のインタビューで確認
推薦エピソードを読む娘と同じ名前の主人公に、自分の子育てを重ねたイェール教授
L・M・オルコット(吉田勝江 訳)
南北戦争下のアメリカを舞台に、マーチ家の四姉妹の成長を描く不朽の名作。家族の絆と、それぞれが自分らしく生きる道を探す姿が時代を超えて愛されている。
イェール・ロースクール教授のエイミー・チュアはFive Booksのインタビューで、本書の母親役「マーミー」に「本当に共感する」と語っている。家庭内での創造的な遊びを重視する描写が「まさに自分の家庭の様子そのもの」だとし、実際に娘ルイーザ(著者と同名)に自身の若い頃の欠点を語るなど、子育てに直接反映してきたと明かした。
出典:Five Books「The Best Being a Mother Books」インタビューで本人が発言
推薦エピソードを読む14歳で読んだ瞬間から頭の中で鳴っていた音楽を、50年後に映画で鳴らした作曲家
フランク・ハーバート(酒井昭伸 訳)
砂に覆われた惑星アラキスを舞台に、宇宙で最も貴重な資源「メランジ」をめぐる貴族たちの権力闘争と、若き公子ポールの運命を描くSFの金字塔。生態系、宗教、政治が緻密に織り込まれた世界観は、刊行から半世紀以上たった今も後続の作品に影響を与え続けている。
『グラディエーター』『インターステラー』などで知られる映画音楽の巨匠ハンス・ジマーは、14歳で本書を初めて読み、すぐに映画として思い描いたという。2021年のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督版『DUNE/デューン 砂の惑星』の音楽を手がけた際には「14歳に戻った」と語っている。
出典:米国映画芸術科学アカデミー(オスカー)公式ニュースレターのインタビュー
推薦エピソードを読む14歳で課題図書から選んだ一冊。16歳で「この役を演じる」と確信した
ジャック・ケルアック(青山南 訳)
1940年代末のアメリカを、若者たちが車でひたすら横断し続ける――ビート・ジェネレーションを象徴するケルアックの代表作。ジャズとドラッグと友情、そして定住を拒む衝動を、疾走感のある文体で描いた青春文学の古典。
『トワイライト』シリーズで知られる女優クリステン・スチュワートは、14歳のとき学校の課題図書リストの中から本書を選び、強く惹きつけられた。のちにウォルター・サレス監督による2012年の映画化作品でヒロインのメリールウを演じ、「16歳の頃から自分がメリールウを演じると分かっていた」と語っている。
出典:英国カルチャー誌The Arts Deskのインタビュー「10 Questions for Kristen Stewart」
推薦エピソードを読むフロドを演じた俳優が読んでいたのは『指輪物語』ではなく、こちらだった
J・R・R・トールキン(瀬田貞二 訳)
穏やかな暮らしを愛するホビットのビルボ・バギンズが、魔法使いガンダルフと13人のドワーフに誘われ、竜に奪われた宝を取り戻す旅に出る。『指輪物語』の前日譚にあたる、ファンタジー文学の原点ともいえる冒険物語。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作で主人公フロドを演じたイライジャ・ウッドは、子どもの頃から本書を愛読し、1994年の時点で「一番好きな本」として挙げていた。一方で撮影開始直前の1999年のインタビューでは、『指輪物語』三部作は「読んでいない。でも『ホビットの冒険』は読んだ」と率直に答えている。
出典:1999年のインタビュー(TheOneRing.net転載)
推薦エピソードを読む「一番好きな本」を自ら映像化し、一人二役の双子を演じてエミー賞へ
Wally Lamb
統合失調症を患う一卵性双生児の兄を抱えながら生きる弟ドミニクが、家族の秘密と自らの怒りに向き合っていく長編小説。オプラ・ブッククラブにも選ばれた、赦しと再生をめぐる約900ページの大作。
『アベンジャーズ』シリーズのハルク役で知られるマーク・ラファロは、Redditの「AMA(何でも聞いて)」で、現在一番好きな本として本書を挙げた。自分自身や過去を赦すことについて描かれた点に励まされたと語り、著者ウォーリー・ラムとともに映像化に取り組んでいると明かした。
出典:Reddit AMAでの本人回答(Pajiba掲載のまとめ記事)
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