アメリカひじき・火垂るの墓(新潮文庫)

野坂昭如

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又吉直樹が小学生時代、読書感想文の課題で出会い「文章自体が絵になっている」ことに気づいた一冊

アメリカひじき・火垂るの墓(新潮文庫)

野坂昭如

空襲で家族を失った兄妹が焼け跡の日本を懸命に生きる姿を独自の文体で描いた野坂昭如の代表作。直木賞受賞の表題作に加え、同じく直木賞を受賞した『アメリカひじき』など全6編を収録する。スタジオジブリのアニメ映画でも知られるが、原作の文章そのものが持つ技巧に触れることでまた違った読書体験が開ける。

お笑い芸人・作家の又吉直樹は「作家の読書道」第211回のインタビューで、小学5、6年生の頃、読書感想文の課題としてこの本を手に取った経緯を語っている。ジブリ映画は観たことがあったため軽い気持ちで選んだが、実際の文章は想像より遥かに手強く、野坂昭如独特の文体に強い衝撃を受けたという。

推薦:又吉直樹(お笑い芸人・作家)Web本の雑誌「作家の読書道」第211回インタビューで本人が言及

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推薦エピソード

又吉直樹が『火垂るの墓』と出会ったのは小学5、6年生の頃、読書感想文の課題図書としてだった。スタジオジブリのアニメ映画を先に観ていたため「内容は知っているから読まなくても書けるだろう」という軽い気持ちで選んだが、実際に原作を開いてみると想像していたよりずっと手強い文章に直面したと「作家の読書道」第211回のインタビューで振り返っている。特に印象に残ったのが、闇市の場面で売られている品物の名詞を5、6個並べてから読点を打つという野坂昭如独特の文体だった。単なる説明ではなく、まるで絵を描くように景色が立ち上がってくるその手法に触れ、又吉は「文章自体が絵になっている」ことに気づいたという。この体験は、後に芥川賞作家として自らも文章を書くことになる又吉にとって、文学が持つ技巧の奥深さを知る最初の転機の一つになった。

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