地獄堂霊界通信(1) (講談社文庫)の表紙
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江戸川乱歩賞作家・野宮有が「学校の小さな図書室」で読み継いだ、ワルガキ三人組の異世界冒険譚

地獄堂霊界通信(1) (講談社文庫)

香月日輪

上院町で恐れられるワルガキ三人組が、幽霊の噂がある池のほとりで人骨を発見し、「地獄堂」のおやじから授かった呪符をきっかけに異世界の扉を開けてしまう、児童文学の人気シリーズ第一弾。巻を追うごとにサブタイトルまで格好よくなっていく成長物語でもある。

2025年に江戸川乱歩賞を受賞した野宮有は、「作家の読書道」のインタビューで、書店に通えなかった小学生時代に学校の小さな図書室で読み続けたシリーズとしてこの作品を挙げている。

推薦:野宮有(小説家・江戸川乱歩賞受賞、日本)「作家の読書道」第289回で紹介

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推薦エピソード

2019年に電撃小説大賞でデビューし、2025年に『殺し屋の出世術』で江戸川乱歩賞を受賞した野宮有は、書店へのアクセスがない田舎町で育った。本を読む手段は、学校にあるごく小さな図書室だけだったという。そこで唯一「新刊が入ってくる」シリーズとして読み続けたのが本作だった。当初は「『ワルガキ、幽霊にびびる!』みたいな児童書らしい」サブタイトルだったのが、巻が進むにつれて「『魔弾の射手』とか『幸福という名の怪物』みたいな、格好いいサブタイトルになっていく」変化に夢中になったと振り返っている。「自分の成長とともにはまっていきました」という発言からは、限られた蔵書環境の中で一つのシリーズを追い続けることが、後の作家としての読書遍歴の原点になったことがうかがえる。

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