西瓜糖の日々(河出文庫)の表紙
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小説家・小川洋子が18歳の誕生日に父から贈られ、読書人生の「大きな出来事」になったと語る幻想小説

西瓜糖の日々(河出文庫)

リチャード・ブローティガン(藤本和子 訳)

「iDEATH」という名の共同体で、太陽の位置によって色を変える川が流れるという不思議な世界を舞台にした幻想小説。人間の弱さや暴力、優しさをひっくり返った視点から描き出す独特の作風は、時代を超えて読者の想像力を試し続けている。

小説家の小川洋子は「作家の読書道」第29回で、18歳の誕生日に父親から贈られたのが本書だったと明かしている。「人間の弱さといったものについてひっくり返った見方をしている、とても不思議で深い本」と評し、この出会いが自身の読書人生における「大きな出来事」になったと語った。

推薦:小川洋子(小説家)「作家の読書道」第29回(WEB本の雑誌)

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推薦エピソード

小川洋子が本書と出会ったのは18歳の誕生日、父親から贈り物として手渡された時だった。当時100円ほどで購入されたというこの一冊が、その後の彼女の創作活動に長く影響を与え続けることになる。小川は本書について「人間の弱さといったものについてひっくり返った見方をしているような、とても不思議で深い本」と表現し、ブローティガンが描く独特の世界観──暴力や死をも静かで淡々とした筆致で包み込む視点──に強く惹かれたと語っている。誰から贈られたかということ自体が人生にとって大切な意味を持つと述べる小川にとって、本書は単なる愛読書ではなく、父娘の記憶と分かちがたく結びついた一冊であり、自身の作品に通底する「日常の中の異界」というモチーフの原点の一つになったとうかがえる。

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