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ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロが「自分の作家人生はこの一冊に負っている」と語る原点

ジェーン・エア 完全版

シャーロット・ブロンテ(十一谷義三郎 訳)

孤児として育った主人公ジェーンが、苦難を乗り越えながら自らの意志と尊厳を貫いていく姿を描く英文学の金字塔。19世紀に書かれながら、自立した女性像を描いた小説として今なお読み継がれている。

カズオ・イシグロはThe Paris Reviewのインタビュー「The Art of Fiction No. 196」で、本作と『ヴィレット』の2作を挙げ、「自分の作家人生はこの2作に負っている」と語っている。

推薦:カズオ・イシグロ(小説家、英国)The Paris Review「The Art of Fiction No. 196」インタビューで発言

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推薦エピソード

イシグロがこのインタビューで語ったところによれば、シャーロット・ブロンテの2作品、『ジェーン・エア』と『ヴィレット』は自身の作家としての基盤を形作った作品だという。特筆すべきは、イシグロが後年これらの作品を読み返した際、自分では気づかぬうちに自作にその影響を色濃く取り込んでいたことに気づき、「かなり気恥ずかしい思いをした」と正直に振り返っている点だ。孤児や異邦人としての孤独、抑制された感情の内側に渦巻く強い意志という、イシグロ作品にも通底するテーマの源流を、彼自身がブロンテの作品に見出していることがうかがえる。

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