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マーティン・スコセッシが『アイリッシュマン』制作のヒントを得た、後悔をめぐる一節

JOURNEY TO THE END OF THE NIGHT

Louis-Ferdinand Céline(Ralph Manheim 英訳)

第一次世界大戦前後の混沌を舞台に、皮肉屋の主人公バルダミュが世界を放浪しながら人間存在の不条理と向き合う20世紀文学の問題作。ヘンリー・ミラーやブコウスキーにも影響を与えたとされる、荒々しくも詩的な文体で知られる(未邦訳・英語版Kindle)。

マーティン・スコセッシは、映画『アイリッシュマン』の製作背景を語ったThe Film Stage誌のインタビューで本作を挙げ、終盤のある一節が自身の後悔や罪の意識についての理解を形作ったと語っている。

推薦:Martin Scorsese(映画監督、米国)The Film Stage誌「Martin Scorsese on the Films and Books that Influenced 'The Irishman'」(2019年10月)

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推薦エピソード

2019年公開の『アイリッシュマン』は、殺し屋として生きた男が老いてなお過去の罪と向き合う物語だが、スコセッシはThe Film Stage誌のインタビューで、その着想の一部が本作にあったことを明かした。特に印象的だったのは「自分の身に起きたことは、まるまる一つの人生が起きたようなものだった」という一節で、罪を重ねながら生きた人間が老いてから自らの人生を振り返るときの感覚を、この一文が的確に捉えていると語っている。フィリップ・ロスが「自分にとってのプルースト」と評し、ヘンリー・ミラーやブコウスキーにも影響を与えたとされる本作の荒々しい文体と、罪と後悔をめぐるテーマが、スコセッシ自身の映画作りに直接反映された例として紹介されている。

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