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プリンストン大学の倫理学者が、自らの「言論弾圧」体験と重ねて語る自由論の古典

自由論

ジョン・スチュアート・ミル(斉藤悦則 訳)

個人の自由への干渉はどこまで許されるのか、反対意見はなぜ尊重されるべきなのかを根源的に問う、イギリス経験論を代表する古典的名著。現代の言論・表現の自由をめぐる議論においても、繰り返し参照され続けている。

プリンストン大学教授の哲学者ピーター・シンガーは、Five Books公式インタビューで本書、特に第2章に強く惹かれると語った。1980年代末から90年代初頭にかけてドイツで講演を妨害され抗議を受けた自身の体験と重ね合わせ、言論の自由の重要性を論じている。

推薦:Peter Singer(プリンストン大学教授・哲学者、オーストラリア)(Five Books公式インタビュー「Nineteenth Century Philosophy」)

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推薦エピソード

シンガーが本書の第2章に特に強く惹かれる理由は、彼自身の実体験に根ざしている。1980年代末から1990年代初頭にかけて、ドイツでの複数の講演がデモ隊によって妨害され、既に承諾されていた講演の招待が取り消されるという経験を重ねたとシンガーは明かす。ナチスの過去を持つドイツ社会が、ナチスを思わせる主張に強い警戒心を抱くのは理解できるとしながらも、その経験を通じて「反対意見を暴力的に封じ込めることの危うさ」を骨身に染みて学んだという。ミルが本書で説く「たとえ誤っていると思える意見であっても、それを表明する自由は守られるべきだ」という原則は、シンガー自身が実際に抗議の矢面に立たされた経験と響き合い、彼の自由論への思い入れを一段と深いものにしている。

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