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ノーベル賞受賞者が小学4年生で出会い、科学者としての人生を決めた一冊

ロウソクの科学

マイケル・ファラデー(三石巌 訳)

1860年、ファラデーがロンドンの王立研究所で行った伝説的なクリスマス講演の記録。ロウソクの炎ひとつから化学・物理の基本法則を解き明かしていく、科学の面白さの原点を伝える名著。

リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞した吉野彰は、ノーベル・レクチャーの冒頭で本書に言及し、自身を自然科学の道に進ませた本と紹介している。小学4年生のときに出会い、「ファラデーの思惑は、私に対して見事に成功した」と振り返っている。

推薦:吉野彰(ノーベル化学賞受賞者・旭化成名誉フェロー、日本)(ノーベル・レクチャー、および自著『読書の学校』での発言)

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推薦エピソード

吉野彰が本書と出会ったのは小学4年生のとき、担任教師に勧められて手にしたという。自著『読書の学校』では、「子どもに対して科学のおもしろさを伝えようとしたファラデーの思惑は、私に対しては見事に成功したわけだ」と当時を振り返っている。ロウソクが燃える仕組みという身近な現象から、化学反応・燃焼・大気といった科学の基本原理を次々と明らかにしていくファラデーの語り口に魅了された少年は、後にノーベル化学賞を受賞する研究者へと育っていった。2019年のノーベル・レクチャーの冒頭で改めてこの一冊に触れたことは、半世紀以上を経てもなお、この本が自身の原点であり続けていることを物語っている。

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