ワーニャ伯父さん

アントン・チェーホフ(原卓也 訳)

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アカデミー賞受賞作『ドライブ・マイ・カー』に丸ごと組み込まれたチェーホフの名戯曲

ワーニャ伯父さん

アントン・チェーホフ(原卓也 訳)

自分の人生が無意味だったのではと絶望する男と、それでも健気に生きようとする姪。チェーホフが描く「平凡な人生の悲哀と尊さ」は、120年以上前の戯曲でありながら今も色褪せない。

濱口竜介監督はアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』で、チェーホフの戯曲『ワーニャ伯父さん』を劇中劇として丸ごと取り込み、主人公とソーニャの関係を物語の核に重ね合わせた。前作『寝ても覚めても』でも『三人姉妹』の台詞を印象的な場面で使うなど、チェーホフは濱口作品に繰り返し登場する存在だ。

推薦:濱口竜介(映画監督)『ドライブ・マイ・カー』の劇中劇として起用、評論家からは「村上―チェーホフ―濱口の三つ巴」と評される

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推薦の馴れ初め

『ドライブ・マイ・カー』は村上春樹の短編小説を原作としながら、その中で展開される多言語演劇『ワーニャ伯父さん』の上演が、物語のもう一つの軸になっている。濱口監督は、ワーニャと姪ソーニャの関係性を、主人公とその劇に出演する役者との関係に重ね合わせる構成を取り、評論家からは「村上―チェーホフ―濱口の三つ巴」と評されるほど緊密に組み込んでいる。濱口がチェーホフを作品に取り込むのはこれが初めてではなく、前作『寝ても覚めても』でも『三人姉妹』の台詞が登場人物の心情を映す重要な場面で使われていた。多言語の俳優たちがそれぞれの言語で同じ戯曲の台詞を読み合うという『ドライブ・マイ・カー』の演出は、濱口監督自身が「多様性というテーマよりも、まず演技そのものの可能性を探求する中で生まれたものだ」と語っている。

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