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シェフ・作家アンソニー・ボーデインが「おそらく他のどの本よりも自分に影響を与えた」と語る、ゴンゾー・ジャーナリズムの原点

Fear and Loathing in Las Vegas(英語版)

Hunter S. Thompson

ラスベガスを舞台に、薬物と幻覚に満ちた取材旅行を通してアメリカン・ドリームの崩壊を活写する、ニュー・ジャーナリズムの代表作。事実と創作の境界を揺るがす「ゴンゾー・ジャーナリズム」という手法を確立した一冊。

シェフであり作家でもあったアンソニー・ボーデインは、自分の文体に最も影響を与えた一冊として本作を挙げ、「おそらく他のどの本よりも自分に影響を与えた本だ」と明言した。著者ハンター・S・トンプソンを比類ない「プロゼ・スタイリスト」と評している。

推薦:アンソニー・ボーデイン(シェフ・作家、米国)(The New York Timesインタビューで発言(RadicalReads経由で確認))

推薦エピソード

料理人としての名声を確立する前、ボーデインは放浪と薬物に彩られたキッチンでの日々を送っていた時期があり、その生々しい自己開示の文体は、本作をはじめとするトンプソンのゴンゾー・ジャーナリズムと響き合うものがある。ボーデイン自身、トンプソンを「比類ないプロゼ・スタイリスト」と呼び、「おそらく他のどの本よりも自分に影響を与えた本だ」と率直に認めている。事実をそのまま報じるのではなく、取材者自身の感覚や幻覚までも文章に織り込んでいくトンプソンの手法は、後にボーデインが『キッチン・コンフィデンシャル』などの著作で確立した、一人称の生々しい語り口の下地になったと考えられる。料理業界の裏側を赤裸々に描いたボーデインの筆致のルーツを、ラスベガスの薬物まみれの取材旅行を描いた本作に見出すことができる。

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