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映画監督ギレルモ・デル・トロが「文学史上最も好きな場面」をそのまま自作に引用したゴシック文学の原点

ジェーン・エア 完全版

シャーロット・ブロンテ(十一谷義三郎 訳)

孤児として育った主人公ジェーンが、苦難を乗り越えながら自らの意志と尊厳を貫いていく姿を描く英文学の金字塔。抑圧と孤独のなかで育まれる強い自我という、ゴシックロマンスの深層を見せる一冊。

映画監督ギレルモ・デル・トロは、Rookie誌のゴシックロマンス特集エッセイで、本作に「文学史上最も好きな場面の一つ」が含まれていると明かし、その台詞を自作映画『クリムゾン・ピーク』でほぼそのまま引用したと告白している。

推薦:ギレルモ・デル・トロ(映画監督、メキシコ)(Rookie誌「Guillermo del Toro's Guide to Gothic Romance」で本人執筆)

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推薦エピソード

デル・トロが挙げたのは、ロチェスターがジェーンに語りかける「絆の言葉(a cord of communion)」の場面だという。少年時代にこの世界に恋をしたと振り返る彼は、怪奇と幻想を主題にする作家として、ゴシック文学の古典にあたる本作から強い影響を受けてきた。実際、2015年の自作映画『クリムゾン・ピーク』では、この印象的な台詞をほぼそのまま脚本に取り込んでおり、19世紀の英文学の一節が、21世紀のゴシックホラー映画の核心的な台詞として生き続けていることになる。孤児として育ち、抑圧のなかで自らの意志を貫くジェーンという人物像は、怪物や異形の存在を通じて孤独や疎外を描き続けてきたデル・トロの作風とも深く響き合っている。

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